さまーでいず
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学校が始まった。いつもと同じ様に起きて、支度を済ませて、落書きや嘲笑等の嫌がらせをスルーして、そんな日常を送っている。
変わったのは、スマホからの通知が減った事であろうか。某青い鳥のSNSの通知やソシャゲの通知等、以前と同様に来るものもあるけど、あのチャットアプリの通知は止んだ。公式垢からのお知らせは来るけど、それ以外は来ない。
あとは、十文字に接触するのが怖くなったくらいか。先程述べたチャットも、電話も、家に行くのすらも、何か言われそうな気がして出来ていない。下手をすれば嫌われるかもしれない、なんて思うと尚更だ。プリントの配達を押し付けられた時も、集合ポストに放り込んで終わり。いつもの事なのにどうしてここまで怖がっているのか自分でもわからないけど、それを考える気力すら今は無いしと、ぼんやりと体育委員の話を聞きながら配られたプリントに目を通す。
『体育祭のお知らせ』と飾り気もなく書かれたプリントには、今月下旬頃に執り行われる行事の日程と会場が書かれていた。下には、私にとっては特に意味の無い保護者の観覧許可届。どうせしばらく連絡してないし観にも来ないだろ、とそれから目を逸らした。
「来週には種目決めを行います。百メートル、リレー、障害物競走、持久走の中から一人につき最低一つ出場する種目を決めてください」
そんな言葉と共に、体育委員の話は終わった。どうせ私には出場種目を決める自由なんて無いし、せいぜい百メートルなりにされる事を願おうか。担任の連絡が終わって解散となる。その日はプリントを任される事も、荷物持ちやサンドバッグになる事も無かった。
翌日、教室に向かうと何やらいじめっ子グループのリーダーの機嫌が悪い。爪を噛んで貧乏揺すりをしている様に見えた。私が教室に入った事に気が付いたのか、彼女は多少化粧はしているであろう顔を醜く歪めて、私を睨み付けながらずんずんと近付き。
「放課後覚えとけよ」
そう囁いた。何だ、私は何かしたのだろうか。それとも他の要因か?どちらにせよ頷く他無かった為にぎこちなくうん、と首を縦に振ったところ、さっきとは血相を変えた笑顔でぱたぱたと可愛らしく席に戻って行った。その豹変ぶりもそうだが、昨日何かした覚えも無いのにあそこまで怒りを露わにされ、訳もわからぬまま席についた。
結局あのまま何をされるのかわからない恐怖に埋め尽くされながら一日を過ごし、件の放課後。逃げたい気持ちもあるが更に酷くなりそうだと思うと逃げる事も出来ず、鬱屈とした気持ちでカバンを持つ。刹那、グイッと強い力で手首を掴まれ、引っ張られた。骨を折るのではないか、腕を引っこ抜いてしまうのではないかと思う程の力で手を引く彼女は何も言わない。道中頭に"?"がいくつも浮かんだものの聞けるわけもなく、そのまま引っ張られ続けていた。
変わったのは、スマホからの通知が減った事であろうか。某青い鳥のSNSの通知やソシャゲの通知等、以前と同様に来るものもあるけど、あのチャットアプリの通知は止んだ。公式垢からのお知らせは来るけど、それ以外は来ない。
あとは、十文字に接触するのが怖くなったくらいか。先程述べたチャットも、電話も、家に行くのすらも、何か言われそうな気がして出来ていない。下手をすれば嫌われるかもしれない、なんて思うと尚更だ。プリントの配達を押し付けられた時も、集合ポストに放り込んで終わり。いつもの事なのにどうしてここまで怖がっているのか自分でもわからないけど、それを考える気力すら今は無いしと、ぼんやりと体育委員の話を聞きながら配られたプリントに目を通す。
『体育祭のお知らせ』と飾り気もなく書かれたプリントには、今月下旬頃に執り行われる行事の日程と会場が書かれていた。下には、私にとっては特に意味の無い保護者の観覧許可届。どうせしばらく連絡してないし観にも来ないだろ、とそれから目を逸らした。
「来週には種目決めを行います。百メートル、リレー、障害物競走、持久走の中から一人につき最低一つ出場する種目を決めてください」
そんな言葉と共に、体育委員の話は終わった。どうせ私には出場種目を決める自由なんて無いし、せいぜい百メートルなりにされる事を願おうか。担任の連絡が終わって解散となる。その日はプリントを任される事も、荷物持ちやサンドバッグになる事も無かった。
翌日、教室に向かうと何やらいじめっ子グループのリーダーの機嫌が悪い。爪を噛んで貧乏揺すりをしている様に見えた。私が教室に入った事に気が付いたのか、彼女は多少化粧はしているであろう顔を醜く歪めて、私を睨み付けながらずんずんと近付き。
「放課後覚えとけよ」
そう囁いた。何だ、私は何かしたのだろうか。それとも他の要因か?どちらにせよ頷く他無かった為にぎこちなくうん、と首を縦に振ったところ、さっきとは血相を変えた笑顔でぱたぱたと可愛らしく席に戻って行った。その豹変ぶりもそうだが、昨日何かした覚えも無いのにあそこまで怒りを露わにされ、訳もわからぬまま席についた。
結局あのまま何をされるのかわからない恐怖に埋め尽くされながら一日を過ごし、件の放課後。逃げたい気持ちもあるが更に酷くなりそうだと思うと逃げる事も出来ず、鬱屈とした気持ちでカバンを持つ。刹那、グイッと強い力で手首を掴まれ、引っ張られた。骨を折るのではないか、腕を引っこ抜いてしまうのではないかと思う程の力で手を引く彼女は何も言わない。道中頭に"?"がいくつも浮かんだものの聞けるわけもなく、そのまま引っ張られ続けていた。