さまーでいず
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夏は嫌いだ。
暑いし、蝉は五月蝿いし、冬服の時についた傷が癒えてなかったら長袖を着なければならないしで、いい事がひとつも無い。どちらかと言えば、秋や冬の方が好きだ。
けれども完全に嫌いという訳では無い。その理由たる話をこうして記しておきたい。
私が出会った、少し引くくらいの熱量を持った少年の話だ。
私と彼が出会ったのはそう昔でも無い、今からほんの1年前ほどの事だ。当時の私は、周囲からの理不尽な暴力や仕打ち──所謂、『いじめ』とやらを受けていた。理由は濡れ衣。先に挙げた暴力はもちろんのこと、窃盗やハラスメント、持ち物の落書きや無断遺棄等々……枚挙に暇が無いと自負している。
けれども彼だけは、何も知らないとはいえ私と共にいてくれた、と思う。お互いの好きなゲームについて話したりとか、私が落ち込んだらすぐ励ましてくれたりとか、私の自惚れであって欲しくない事ばかりしていた気がする。
今こうして、思う。
彼は紛うことなき、私の『ヒーロー』であったのだ。
暑いし、蝉は五月蝿いし、冬服の時についた傷が癒えてなかったら長袖を着なければならないしで、いい事がひとつも無い。どちらかと言えば、秋や冬の方が好きだ。
けれども完全に嫌いという訳では無い。その理由たる話をこうして記しておきたい。
私が出会った、少し引くくらいの熱量を持った少年の話だ。
私と彼が出会ったのはそう昔でも無い、今からほんの1年前ほどの事だ。当時の私は、周囲からの理不尽な暴力や仕打ち──所謂、『いじめ』とやらを受けていた。理由は濡れ衣。先に挙げた暴力はもちろんのこと、窃盗やハラスメント、持ち物の落書きや無断遺棄等々……枚挙に暇が無いと自負している。
けれども彼だけは、何も知らないとはいえ私と共にいてくれた、と思う。お互いの好きなゲームについて話したりとか、私が落ち込んだらすぐ励ましてくれたりとか、私の自惚れであって欲しくない事ばかりしていた気がする。
今こうして、思う。
彼は紛うことなき、私の『ヒーロー』であったのだ。
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