君の幸せの詩 【流川✕三井】

その日から 流川は 三井の行動を調べた。
興信所の話だと 三井は言う通り
鉄男とは会っていなかった。

ほとんど 車で行動してるか
試合や練習のあとには
必ず 子どもたちを迎えに行って
お買い物をしてから
帰っていた。

子どもたちと 流川と三井の寝室は
別にしているが

念のため ベビーベットにはカメラを措置していたし
部屋中に ペット用のカメラも措置していた。

ご飯を作る時や目を離す際は
必ず ベビーサークルに入れて
用事を済ましていた。

流川は 録画していたものを
全部確認した。

流川は ふっと
三井の行動を気付いた。

三井は一生懸命 何かに書き込んで
リビングにあるチェストの引き出しに入れた。

流川は そのチェストの引き出しを開け
そこには ノートが置かれていた。
そのノートを取って 読んだ。

そのノートには 子どもたちの様子が
細かく 書かれていた。

梢だけではなく
颯のことまでもが。

流川は ふっと思い出した。
以前 ここに住む時に
三井は「子どもたちのこと、このノートに
書くからな。お前も確認しろよ。」に対して
流川は「なんで?」
三井は言った「だって、その方が 俺もお前も安心できるだろーが。」と。そして
「嫌いものだと書かないからな。俺は。」と
言っていた。
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