今日も基礎という桜木。
そんな彼の前に　小さな女の子が
立っていた。

誰かに似ているような気したが
桜木は　その女の子に
話し掛けた。


桜木「お嬢ちゃん　どうしたの？」

？「わたし？」

桜木「お前しかいないだろ。お父さんは？お母さんは？」

？「パパね　ここにいるの。」


は？パパがいる？


桜木「お嬢ちゃん　嘘はいかんぞ？」

？「うそじゃないもん。ママだって
ここにいたもん。」


だとすると　両親は同じチームだったのか。


桜木「名前は？俺は桜木花道。」

？「るかわ　れいむよろしくね。」


るかわ？あいつしかいないが
多分　同じ苗字の人もいるしなと
軽い気持ちになってしまう。


桜木「ママは　心配してると思うぞ？」

れいむ「ママはね　からだのちょうしが
わるいから　パパにしらせにきたの。」


つまり　調子が悪い母親のことを
父親に知らせに来たのか。

だとすると　父親はチームメイトか‥

桜木は　父親の特徴を聞き出した。
娘と同じ顔に
背が高い。
そして　愛妻家。

背が高いといえば
自分と流川
卒業した赤木と三井しか
知らない。

他のチームか？と思ったが
れいむが言ってたのは
両親とも　同じチーム。

桜木は　れいむと一緒に
行動した。

いつも嫌ほど会うはずの流川とは
会えなかった。

れいむは　色んなことを話してくれた。
父親は　母親のことを溺愛していて
毎日母親と一緒にいるとか
二人の娘であるれいむのことも
溺愛してるとか。

両親は　スポーツしていて
娘にも教えている。

母親は　料理が上手くて
ついつい　おかわりするという。
ちゃんと　カロリー計算しているから
太らない。

すると　れいむが叫んだ。


れいむ「パパ！」


桜木は　動きを止めた。
目の前に　流川がいたからだ。
それも　女性スタッフから告白されていた。

当の流川は　自分たちを見て
顔が真っ青になり　何故か
自分たちのところまで
走ってきた。

そして　流川が発声したのは‥


流川「霊夢！！」

桜木「え？」

霊夢「パパ！」


流川が霊夢を抱き締めていた。

ちょっと　待って？なんで
流川が叫んだ？今なんて　確かに「霊夢！！」と
叫んでいた。


流川「どあほうが　保護してくれてたのか。
悪いな。娘が世話になった。」


流川がれいむの父親？

流川は　霊夢を抱っこしていた。
愛しそうに‥

つまり　れいむは
流川の娘。
じゃあ　母親は？


流川「霊夢‥どうして保育園から出た？」

れいむ「だって‥せんせのところに
ママからでんわあって
れいむのおむかえ　パパになったからって‥
ママ　ぐあいがわるいのかなって‥」

流川「そうか‥でも霊夢。
お前は三井さんに似てるから
攫われると‥」

桜木「ええー！？ミッチーの娘！？」