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ゆれないみなも、ひもすがら超短編
『大感謝祭』

「俺、ジャケット欲しいんだー、でも、やっぱバーゲンって死ぬほど混んでるんだね。この人混みに突撃する勇気ない」
リョウちゃんがそう言って、遠巻きに人気ブランド店にできた人だかりを見つめた。
「俺がいたら、突撃できるよ。ついといで」
「えー、やばそうじゃん」
「いいからいいから」
手をとって、店の前まで行く。
すみませーん、ちょっと通りまーす、って言うと、俺の改造度高めの顔を見て、ゆるーくスペースができる。
「この辺かね、ジャケット」
「…大佑ってすごい」
「だろ?ちょっと怖がられちゃうから、穴だらけで」
「…や、違うと思う、きれいすぎるからだと思う」
リョウちゃんはそう言って、目の前の芥子色のジャケットを手に取った。




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