1日1話
_ポピュラー、ニューミュージック
一人暮らしのシングルベッドは小さいから、わたしは来客用のマットレスをベッドの隣に敷いた。
それだけでもう、部屋はまあまあ、めいっぱい。
先生はベッドに座ってた。
わたしより20も歳上のおじちゃんだ。
そんなおじちゃん先生のことをわたしは尊敬してて、大好きで、その好きは普通に、人間性みたいなことで、異性としてとかってわけやなくて、
今わたし、先生に抱かれてる。
先生、結婚してるやん、ああ、でも気持ちいい。
どうしよ、わたしこんなクズやっけ?
「せんせえ、もっとゆらして」
「これ以上あかん、明日起き上がれんくなる」
「おっさんやん、」
「そうやろ。おっさんにやさしくしてくれ」
なにそれーーーへんたいやらしい。
それでも、なんかめっちゃしあわせな夢みたいで…
わたしは先生の、柔らかい背中に腕を回してしまったのだった。
***
当たり前やけどフィクション
2020,8,3
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