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CHEEKY BROS!




部屋を出ようと思ったら、ドアが開かない。
どんどんどん!って叩いて、ガチャガチャやるけど、開かない。

「誰かおるー?ドア開かんねんけど」
「おれが塞いでんねん」
「ん、なんでや!!」

塞いでるってどういうこと?

「おい!実希!トイレ行きたいから開けてくれ!!」
「いや。開けへん」
「なんで!?俺なんか悪いことしたか?」
「いつも兄ちゃんは悪い」

やっぱりいくらドアをガチャガチャやっても、開かない。

「何したっけ…なにしたら許してくれるん…まじで!開けてって!!」
「おれのこと、ちゃんとかわいいって言え」
「………はあ?」
「最近雑やで、おれへの愛情表現が」
「なにを言ってんの?お前」
「ほら、ちゃんと言いや。みきはかわいいよーって」

こわいこわいこわい……
最近、弟がこわい…
高校生になって、なんかよう分からんけどこわなってきた。圧っていうんかな…
普通、大きくなってきたら、兄弟とか若干うっとおしなったりするって聞くけど、実希は逆やった。
俺は、どんどん実希に追い込まれていく。

「ちゃんと言わな一生開けへんで」
「はーーー……みきちゃんかわいいよー」

どん!ってドアが蹴られたみたいな音がした

「蹴んなやお前!」
「雑に言うな!ちゃんと丁寧に本気で言え」

息を吸い込んだ。

「みき、ほんまにかわいい。好きやで、めっちゃかわいい。なんか最近は高校生なって、ちょっとかっこよさにも磨きがかかってきたし、それもまた最高。かっこよさとかわいさがマリアージュしてまじで食べたろかなっていうくらいソーキュート。ほんまにありがとう弟として生を受けてくれてまじでサンキュー、おおっ」

突然ドアが空いたから、実希にぶつかった。

実希、真っ赤になってる。

「ちょっとしつこい」
「どないやねん!!」



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