オープン式のロッカーは、
男子中学生が使用しているとは思えないほどに整頓されています。

個々人のバッグのジッパーに手をかけて中身を順に確認していくと、
着替えやそろいのタオルなどごく一般的なスポーツ少年の持ち物といったところでした。

しかし、サッカープレイヤーのバッグとしては大きな違和感がありました。
レガード、スパイク針の替えが見当たりません。

「後半を戦う気は毛頭ないということですか。」

帝国を前半戦途中で下したように、雷門も棄権すると思っているのでしょうね。
でも、その思い込みは外れます。だって彼らがあきらめるはずがありませんから！

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