【短編】恋愛要素なし
生きているだけで偉いと、皆一様にそう言った。そんなに苦しい思いをしているのに生きているだけで偉いと、何の責任も負わない、安全圏にいる人たちは嗤うようにそう言った。
どうして、生きているだけで偉いのか。それを問うても誰も答えてはくれない。ただ息をしているだけで偉いからと、回答をはぐらかす。追及すれば嫌な顔をして「そういうところだぞ」と言い放って、突き放す。
理解できない理論を展開してきたのはそちら側なのに、それを理解しようとすれば嫌がられる。
思えば、人生こんなことばっかりだ。ため息をつく。諦念が二酸化炭素になって空中に溶けていく。
鬱陶しいなと思う。他人も。世界も。もちろん自分も。いちいちに振り回されて、振り回して、投げ飛ばされて、傷だらけになって、痛い痛いと言いながら、それでも進むより他にない。だって、時計は勝手に右回りで進んでしまうので。たまに左回転してくれたら、こんなに悩まなくて済んだのかもしれないけれども。
神でもないのに人の生死に評価をつける。素晴らしい精神だと思った。
きっと彼らからしたら、もうすぐ死んでいく僕はダメな人間の扱いを受けるのだろう。だって、生きることを放棄するのだから。
外でスズメが鳴いている。きっと生まれ変わるのであれば、人間以外の動物になりたい。
どうして、生きているだけで偉いのか。それを問うても誰も答えてはくれない。ただ息をしているだけで偉いからと、回答をはぐらかす。追及すれば嫌な顔をして「そういうところだぞ」と言い放って、突き放す。
理解できない理論を展開してきたのはそちら側なのに、それを理解しようとすれば嫌がられる。
思えば、人生こんなことばっかりだ。ため息をつく。諦念が二酸化炭素になって空中に溶けていく。
鬱陶しいなと思う。他人も。世界も。もちろん自分も。いちいちに振り回されて、振り回して、投げ飛ばされて、傷だらけになって、痛い痛いと言いながら、それでも進むより他にない。だって、時計は勝手に右回りで進んでしまうので。たまに左回転してくれたら、こんなに悩まなくて済んだのかもしれないけれども。
神でもないのに人の生死に評価をつける。素晴らしい精神だと思った。
きっと彼らからしたら、もうすぐ死んでいく僕はダメな人間の扱いを受けるのだろう。だって、生きることを放棄するのだから。
外でスズメが鳴いている。きっと生まれ変わるのであれば、人間以外の動物になりたい。
