（新一side）

「（なんだろう？この気持ち、なんだか落ちつかねーえんだよなぁ…。）」と、そう新一は心の中で考え込んでいた。

『ねぇ、新一…。もう二度と、いなくなったりなんかしないよね？』と、そう蘭は心配そうに新一に問い出す。

「ああ、もう事件は解決したしいなくならないと思うぜ…。放課後、時間あるか？」と、そう新一は言うがどこか遠くに感じたように見えた。

『放課後？今日、空手部は休みだし大丈夫だよ…。』と、そう蘭は言う。

そう、空手部が休みの理由は…。顧問が、出張しているために休みのためである。

「じゃあ、放課後な…。（きっと、このモヤモヤ感がはっきりするかもな）」と、そう新一は言うだけだった。

『蘭、新一くんと何を話していたの？』と、そう園子は気になってしょうがなかった。

『別に、新一に放課後時間がないか？と、言われただけで…。何もないと思うよ』と、そう蘭は言うが『バカね、蘭…。だって、新一くんが放課後に話しがあると言うことは…。前に、ロンドンに行ったときに新一くんに逢ったと言っていたでしょ！それで、告白されたとか言っていたから…。その告白の返事を、聞かせて欲しいと言うことじゃないの？』と、そう園子はちゃかすのである。

『えっー、それはないって…。（まさか、そんなわけないよね？新一）』と、そう蘭ははぐらすのであった。

『あら、それはないって…。まさか、告白の返事でもしたの？蘭』と、そう園子は蘭が新一に告白の返事したのではないと思っていた。

『告白の返事なんてしてないよ！』と、そう蘭は告白の返事をしていなかったことを言う。

『ちょっと、それ！本当なの？蘭』と、そう園子は驚いたように言うのだった。

『嘘じゃないよ、告白したところで何も変わらないかも知れないから…。ほら、もう少しで授業が始まるよ』と、そう蘭は一瞬切ない顔を見せるが、笑顔で接する。

『蘭、放課後にちゃんと新一くんに告白の返事しなきゃダメだからね♪』と、そう園子は言って自分の席に戻っていた。

そして、新一は自分の席で考えていた。本当に、自分の好きな人は誰なのかと考えている感じだった。


それは、蘭が知らないことでもある。

そして、時間が過ぎていき…。放課後になっていた。

『じゃあ、蘭…。新一くんに、答えを聞かせてあげなさいよ』と、そう蘭に言い残して園子は帰ってしまった。

『えっ？ちょっと、園子…。先に帰るなんて聞いてないよ』と、そう蘭が言っていたなんて園子は知らない。

「じゃあ、帰ろうぜ」と、そう新一は蘭を誘う。そして、新一が悩んでいたことの答えが出たように気がするのだった。

『う、うん…。買い物して帰りたいから、商店街に寄ってもいい？』と、そう蘭は新一に言う。

「ああ、構わないぜ（今頃、志保も買い物しているんだろうなぁ…。）」と、そう新一は言うのである。

そして、商店街に買い物に来た蘭と新一

向こうの方には、志保が見えたのだった。

「（うん、あそこにいるのは志保じゃねーえか？）」と、そう新一は志保の存在に気がついていた。

『新一、どうかしたの？今夜、お父さんがいないし…。ご飯に作りに行くからね♪』と、そう蘭は笑顔で言う。

「イヤ、別に何でもねーえよ…。それに、夕食なら心配いらねーえよ」と、そう新一は言うのだった。

『あれぇ？新一、もしかして自炊しているの？』と、そう蘭は気になってしまうのだった。

「イヤ、作ってくれる奴がいるから…。」と、そう新一は言う。

そして、志保が蘭と新一の２人に近づくのだった。

『あら、工藤くん…。彼女と買い物かしら？』と、そう志保が横から言う。

『えっ？新一、知っている人？』と、そう蘭は志保が気になるようだった。

「ああ、知っているよ…。事件の関係で、知り合ったんだ」と、そう新一は言うのである。

『どうも、初めまして…。宮野志保と言います。工藤くんとは、事件の関係で知り合ったんです。』と、そう志保は自己紹介するのだった。

『どうも、初めまして！毛利蘭と言います。新一とは、幼なじみなんです』と、そう蘭は自己紹介するのである。

「志保、買い物か？」と、そう新一は志保に聞く。

『ええ、冷蔵庫に何もなかったから…。買いに来たのよ！工藤くんは、彼女とデートなのかしら？』と、そう志保は気になるのであった。

「イヤ、デートじゃねーえよ！ただの買い物だぜ」と、そう新一は言う。

『あら、そう？じゃあ、彼女を悲しませないようにね』と、そう志保は言うのだった。