03.叶わぬ思い

あるニュースが流れてきた。それは、新一が戻ってきたと言うニュース

「ずっと、行方不明になっていた工藤新一が帰ってきて難事件を解決したと言うことです」と、そうテレビに映るアナウンサーが言っていた。

「工藤くん、ずっと姿を見なかったけれども…。どうしていたの?」と、アナウンサーが新一に質問する。

「イヤ、心配をかけてすいません!ちょっと、両親がいるアメリカに行っていたんですよ!」と、そう新一は言う。

「工藤くんの両親は、アメリカにいるんだね…。向こうでも、事件を解決していたのかな?」と、そうアナウンサーは問いだすと「まぁ、一応は…。じゃあ、僕は用があるので失礼します。」と、そう新一は言うのだった。

「また、工藤くんの活躍を楽しみにしているよ」と、そうアナウンサーは言う。

そんな感じで、新一とアナウンサーの対談は紹介されていた。


『まったく、目立つことが好きね』と、そう志保は新一とアナウンサーがインタビューしていたものを見ていた。

そう、志保は新一とともに過ごしている。

「志保、待たせてゴメンな」と、そう新一は志保に謝る。

『別に構わないわよ、工藤くん』と、そう志保は言うのだった。

「どこかで、食べて帰らないか?」と、そう新一は志保を食事に誘う。

『イ・ヤ・よ、有名な名探偵さんと食事なんかしていたら…。写真を撮られたら大変だし、遠慮しておくわ』と、そう志保は言うのだった。

「そんなことを言うなよ、付き合い悪いぜ」と、そう新一はなぜかつまらなそうに言う。

『あら、今に始まったことじゃないでしょ?それに、私よりも誘うべき彼女がいると思うわよ』と、そう志保は言う。

「(ったく、ホント志保は分かっていねーえな)」と、そう新一は心の中で思っていた。

新一とアナウンサーが対談したのは、後日編集し放送されることが決定した。


(蘭side)

『蘭、知っている?今度、新一くんと川崎アナウンサーの対談したのが放送されるみたいだよ』と、園子は蘭に言う。

『えっ?そうなの?知らない』と、そう蘭は驚いたように言う。

『蘭のことなら、新一くんから聞いていると思ったんだけど…。』と、そう園子は言うのだった。

『全然、そんなこと聞いてないし…。新一は、何も教えてくれなったし…。』と、そう蘭は淋しそうに言う。

『蘭なら教えてもらっていると思ったのになぁ…。どんな感じだったかと、知りたかったのに』と、そう園子はちょっと悔しそうに言うのである。

『ゴメンね、園子』と、そう蘭は園子に謝るのだった。

『別に、蘭が謝ることじゃないよ気にしてもしょうがないしさ…。ほら、学校に遅れるといけないから急ごう』と、そう園子は蘭に気にすることないと言うのである。

『ありがとう、園子』と、そう蘭は笑顔を見せて言う。

そして、園子と蘭の2人は学校へ着いた。

「よぉ、蘭に園子」と、そう新一が言うのだった。

『バカバカ…。いったい、いつ帰ってきたの?新一』と、そう蘭は涙ぐんで言う。

「2週間ぐらい前に戻ってきたんだ、心配かけてゴメンな」と、そう新一は言う。

『アンタね、1つの事件を解決にするのにどれだけかかっているのよ!蘭はね、ずっと新一くんのことを待ち続けていたんだから…。』と、そう横から園子がガミガミと言う。


「オメー、あいかわらずうっせーな」と、そう園子に新一は言うのだった。そして、新一は自分の席に戻ってしまった。

『園子、ちょっと言いすぎだよ』と、そう蘭はちょっと呆れながら言う。

『だって、蘭…。言ってくれなきゃ、分からないし気持ちなんて伝わらないよ』と、そう園子は言うのだった。

『それは、そうかも知れないけれども…。なんだか、新一が遠い人に見えてしょうがないよ』と、そう蘭はなんだか淋しそうな感じで言う。

『そんなわけないじゃん、変わっているわけないよ』と、そう園子は言うのである。


『でも…。なんだか、新一なのに新一じゃないように見えるの』と、そう蘭は言う。

そう、実際に新一は変わった。前よりも、大人っぽく見えるようになったせいもある。

それを変えたのは、宮野志保の存在

しかし、蘭と園子の2人は誰が変えたかは知らなかった。
1/5ページ
スキ