02.あなたの傍にいられたら

『あら、私には好きな人がいるから断っているのよ!』と、そう哀は言う。

そう、哀はずっとコナンのことだけを見てきた。
それに、月に告白してくるのは多くて10人近くもいる。しかし、哀は好きな人がいるからと言う理由で断っている。

ちなみに、哀は中学に上がった頃からモテるようになった。普段は、クールだが時より見せる笑顔で好きになる人が多い。

成績は、常に上位にいる。それは、勉強も出来るからと言う理由かも知れない。

「灰原、好きな奴がいるのか?意外だな!(まさか、光彦や元太と言うのか?)」と、そうコナンは言うのである。

『あら、意外かしら?私でも、好きな人はいるのよ!アナタの場合は、蘭さんのことが好きなんでしょ!』と、そう哀は言う。

そう、哀はコナンが未だに蘭のことを好きでいるのではないか?と、思っていた。

「あっ、まぁな!」と、そうコナンははぐらかすのである。

コナンは、小学校時代からモテいた。しかも、サッカー部に入ってからはさらにモテるようになったように見える。

サッカー部では、キャプテンをやっていて他校にも人気があると言う。しかも、ファンクラブと言うのが存在している。

成績の方は、哀と同じく上位にいる。サッカー部では、部員に信頼も厚く生徒会に入らないかと言う勧誘がある。


『じゃあ、ご飯が出来たら呼びに行くわ!またあとで…。』と、そう哀は言って阿笠邸に入っていた。

「ああ!(けっきょく、好きな奴のことを教えてもらえなかったな!)」と、そうコナンは言う。

そう、コナンは現在…。毛利探偵事務所を出て、工藤邸で暮らしている。

コナンと哀は、幼なじみだが進展はないものである。

「やっべー、着替えないと怒られる!」と、そうコナンは慌てて工藤邸に入っていく。

コナンの服装は、小学生のときに比べてオシャレするようになりジーンズをよくはくようになった。

哀の服装は、ラフな服装も多いが女の子らしい服装するようになった。

その頃 哀は、着替えを終えて夕食の準備をしていた。

『彼、どうかしたのかしら?とりあえず、ご飯の用意しないといけないから…。』と、そう哀は買って来た材料で必要なものだけを残しあとは冷蔵庫に入れた。

「はっきり言って、灰原の好きな奴って誰なんだろうなぁ!オレの知っている奴か?」と、そうコナンは自分の部屋で考え込んでいた。

コナンは、新一のときに比べて部屋に飾るものが増えた。小物が増えたと言ってもいいかも知れない。

そして、哀の方は料理を作り終えた。鍋料理だから、煮込むだけである。

『味つけはこれで、大丈夫ね!』と、そう哀は作ったお鍋の味を確認する。

コナンは、哀が呼びに来ない限りずっと小説に夢中になってしまう。

だから、哀はご飯を作り終わると呼びに行くのが日常である。

工藤邸の前に、哀は来てチャイムを押す。

『工藤くん、ご飯出来たから呼びに来たわよ!』と、そう哀は言うのである。

「おぅ、毎日悪りぃな!灰原」と、そうコナンはお決まりの言葉で言う。

『悪いと思っているなら、彼女でも作って…。彼女に作ってもらいなさいよ!』と、そう哀はちょっとあまり憎まれ口で言う。

「イヤ、別に彼女は欲しいと思っていねーえからな!(灰原が、彼女なら文句ねーえけどな!)」と、そうコナンは言うのだった。

『まったく、彼女を作らないなんて贅沢な悩みね!私も、人のこと言えないけど…。』と、そう哀は言うとコナンが突然と「オメーが、彼女になってくれたらいいんだけど…。」と、そうコナンは哀に告白してしまう。


『えっ?』と、そう哀は驚くのだった。

「あっ、イヤ…。今のは、言葉のあやで忘れてくれ!」と、そうコナンは慌てる感じで言う。

『忘れるわけないじゃない!だって、嬉しかったのよ!』と、そう哀は言うのだった。

「灰原…。もう一度言うよ!オメーのことが、好きだよ」と、そうコナンはもう一度哀に告白する。

『私も、アナタのことが好きよ!でも…。私は、アナタが好きになる前から好きだったのよ』と、そう哀は言う。

「灰原…。それって、マジ?」と、そう今度はコナンが驚くのだった。

『ええ、本気よ!アナタには、蘭さんがいるから諦めるしかないと思っていたわ!でも…。アナタは、私のことを選んでくれた。ありがとうv』と、そう哀は言うのだった。

「お礼を言われることまでねーえよ!」と、そうコナンは言うだけだった。

『もう、名探偵さんったら…。いけない、せっかく作ったものが冷えてしまうわ!』と、そう哀は言う。

そう、コナンと哀が話している場所は外だったからでもある。
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