01.ねぇ、気づいてよ

『もしも、過去に戻れるなら…。あなたは、私の気持ちに気づいてくれましたか?それとも、知らないままだったの?』と、ふっと漏れた一言は誰に向けられただろうか?

ねぇ、気づいてよ

今日、新一は学校に復学するって連絡をもらったときは…。私は、まだチャンスがあると信じていた。新一が、彼女を作っていたことも知らずに…。

その彼女が、灰原哀ちゃんそっくりな彼女だと知ったのは新一の言葉だった。

(回想)
「よぉ、蘭!久しぶり、元気にしていたか?」と、そう新一からの電話。

『し、新一?今、どこにいるの?いつ、帰って来るの?』と、蘭はかなり質問詰めだった。

「蘭、そんなに質問詰めにするなって!事件は解決したから、今日戻って来たんだよ!明日から、学校に復学するから心配かけちまってゴメンな!」と、そう新一は言っていた。

それで、電話は切れてしまった。





そんな新一からの電話をもらってからの翌日…。新一が復学する日

『蘭~♪新一くんから、電話あった?』と、園子に言われた。

『うん、昨日連絡あって…。今日から、学校に復学するって言っていたんだ!』と、蘭はこのときはまだ笑顔でいられた。

『良かったね、蘭!』と、そう園子も笑顔で言ってくれた。

そして、教室に行くと騒がしかった。

「なぁ、今日…。転校生が来るってよ!」と、そう言うクラスメートや『工藤くんが、戻ってきたみたい!』と、騒がしい教室。

『はーい、みんな!席について!今日は、ビックなニュースがあるわよ!』と、言う先生の声。

「先生、早く教えてくださいよ!」と、言う気になっている男子生徒。

『そう慌てない!1つ目は、工藤くんの復学よ!あとは、転校生が入るわ!2人とも、教室に入ってきて』と、言う先生の声が響いていた気がする。

「オメーエら、騒がしいんだよ!なんてな!また、よろしくな!」と、新一が帰ってきたんだ。

『宮野志保です、よろしく!』と、新一の横にはキレイな彼女がいた。哀ちゃんを大人にした感じの彼女

『そう言うことだから、みんなよろしく頼むわよ!』と、先生は言ったあとにどこかに行ってしまった。
1/4ページ
スキ