ep.4 僕が手を叩く方へ
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「それじゃあライブ終了を祝ってー……かんぱーい!!」
「「かんぱーい!!」」
ライブ終わりの打ち上げ、それはいつになっても楽しみな事で今日ばかりはチートデイ以外考えられない!
シェアハウスにみんなで集まりながらわいわいテーブルに並べたご飯を食べているなかで、1人隅にいる彼は少し居心地が悪そうで隣に行くとじーっとこっちを見てくる。
「なになにどうしたの?」
「いや、なんで俺まで呼んだんです?」
恨んでます!と言わんばかりのジトッとした目つきに思わず笑みがこぼれてしまいそれを見た彼が諦めるように天井に顔を向ける。
「でも仕方ないよね、龍馬さんも同期だし?」
「いやいや、違うでしょ……。」
呆れたようにそう言った彼のところへ理々杏が突撃するように駆け寄って背中を叩く。
「へいへーい、楽しんでるかー?」
「痛い痛いっ……楽しんでないですよ、アウェーすぎでしょここ。」
「ん?仲間のシェアハウスがアウェーだとぉ?」
「いやいやいや、ここ女の人だらけだから……。」
「関係なーい!今朝も早くから頑張ってたんでしょ?
ほら誰かー龍馬さんにも飲み物持ってきて!」
「あ、はーい。」
理々杏が声をかけると綾乃が取り分けたお皿とコップを持ってやってくる。
「はい、どぉぞ。」
「ありがとう……ございます。」
「ふふふ……どういたしまして。
今日はありがとうね?」
「いえ……いいもの見させてもらったんで。」
そう言って受け取るとようやく彼は少し堅かった表情から笑みが溢れる。
なんか意外とこの2人はフワフワしてる雰囲気があるのかなんだかお花畑の幻覚が見えそうになる。
ここからは少しずつ緊張が解けたのか交代で彼と話しながら夜は深まっていく。
ライブの興奮からテンションが下がらない私たちと、ライブが無事終わった安堵感から少し疲れた彼との間には少しずつ溝ができていく。
でとみんなそんなことお構いなしに今日良かったことを褒めあったり、修正点を話しながらどんどんみんなで食べていく。
「ねー!龍馬さーん!なんか作ってー!」
「……?」
「美波から聞いたぞー!ご飯作れるんでしょ?お腹すいた!」
「……えぇ。なんで俺。」
「美波1人じゃ大変じゃん!史緒里も今日は座長だからこっちだし?」
蓮加の無茶振りを台所で聞きながら断ろうとも思ったけど、確かにこういう機会でもなければお手なみを拝見することもないだろうと思い黙ってると渋々と言った感じで彼がやってくる。
「何手伝います?」
「じゃあこれ切ってもらって……。」
「わかりました。」
淡々と火元にいる私から受けた指示をこなしながら2人で追加を作り続ける。
マネージャー慣れしたというべきか逐一私の動きを見ながら合わせるよう邪魔にならないように気を遣いながら動いてくれる彼に助けられながら手早く作ってはカウンターに置いてそれを誰かが運んでいく。
まったく……こんだけ作っても作ってもまだ食べるのはいいけど、明日の買い出しは誰がする予定なんだろう?
冷蔵庫の中身を食い尽くさんばかりの勢いに少し気圧されながらいい機会だと思って野菜を切る彼に尋ねることにした。
「そういえば龍馬さんって推しメン誰なんです?」
「ん?……これ罠じゃない?」
なんで苦笑いしながら少しズレた袖を直す彼は苦笑いしながら少し考えるように唸ったあとフロアを見渡す。
「誰って言っても怒られそうだなぁ。」
「怒りませんって!素直に言ってくださいよー。」
「いやぁ……うーん……今の推しメンでいいんだよね?」
「はい!」
観念したように包丁を置くと私の横に立ち、耳元に口を近づけられる。
ドキッとして心臓が跳ねるのを気にすることなく彼はそのままこっそりと伝えてくれる。
「俺は美波さん推しだよ。」
「えっ……。」
パッと顔を離して見つめると少し恥ずかしそうにはにかみながら口元に指を当ててシーっとしてくる。
内緒だよと言わんばかりのその仕草をされなくても今の私じゃ何も言えるわけなんてない。
顔の火照りを冷ますように扇いでるとニョキっと顔を出した楓がニヤニヤと笑う。
「梅、真っ赤。」
「もぅ!うるさーい!」
「オコッタオコッタニゲロー!」
こんなことを言われて赤くならない人がいるのだろうか?
なんか上手くはぐらかされた気もするけどそうは言ってもどうしょうもない、これ以上追求なんてしてしまえばより一層赤くなる自信しかないし、何よりちょっと……嬉しい。
そんな私の背中を押して彼が「ほらみんなで話してきて、続きやっとくから。」なんて言うから素直にリビングへと戻る。
申し訳なさより恥ずかしさが勝ってみんなのところに戻ると楓が何か言ったのかニヤニヤと笑っている。
「かーえーでー!!」
「イッテナイイッテナイ!
マッカダッタナンテイッテナイ!」
「そうだよー、新婚さんみたいとか僕らいってないもーん!」
「理々杏もー!」
キャーキャー言いながら逃げる2人をとっ捕まえる。
こんな時間を楽しく過ごしながら私たちは楽しい打ち上げを続けるのだった。
「「かんぱーい!!」」
ライブ終わりの打ち上げ、それはいつになっても楽しみな事で今日ばかりはチートデイ以外考えられない!
シェアハウスにみんなで集まりながらわいわいテーブルに並べたご飯を食べているなかで、1人隅にいる彼は少し居心地が悪そうで隣に行くとじーっとこっちを見てくる。
「なになにどうしたの?」
「いや、なんで俺まで呼んだんです?」
恨んでます!と言わんばかりのジトッとした目つきに思わず笑みがこぼれてしまいそれを見た彼が諦めるように天井に顔を向ける。
「でも仕方ないよね、龍馬さんも同期だし?」
「いやいや、違うでしょ……。」
呆れたようにそう言った彼のところへ理々杏が突撃するように駆け寄って背中を叩く。
「へいへーい、楽しんでるかー?」
「痛い痛いっ……楽しんでないですよ、アウェーすぎでしょここ。」
「ん?仲間のシェアハウスがアウェーだとぉ?」
「いやいやいや、ここ女の人だらけだから……。」
「関係なーい!今朝も早くから頑張ってたんでしょ?
ほら誰かー龍馬さんにも飲み物持ってきて!」
「あ、はーい。」
理々杏が声をかけると綾乃が取り分けたお皿とコップを持ってやってくる。
「はい、どぉぞ。」
「ありがとう……ございます。」
「ふふふ……どういたしまして。
今日はありがとうね?」
「いえ……いいもの見させてもらったんで。」
そう言って受け取るとようやく彼は少し堅かった表情から笑みが溢れる。
なんか意外とこの2人はフワフワしてる雰囲気があるのかなんだかお花畑の幻覚が見えそうになる。
ここからは少しずつ緊張が解けたのか交代で彼と話しながら夜は深まっていく。
ライブの興奮からテンションが下がらない私たちと、ライブが無事終わった安堵感から少し疲れた彼との間には少しずつ溝ができていく。
でとみんなそんなことお構いなしに今日良かったことを褒めあったり、修正点を話しながらどんどんみんなで食べていく。
「ねー!龍馬さーん!なんか作ってー!」
「……?」
「美波から聞いたぞー!ご飯作れるんでしょ?お腹すいた!」
「……えぇ。なんで俺。」
「美波1人じゃ大変じゃん!史緒里も今日は座長だからこっちだし?」
蓮加の無茶振りを台所で聞きながら断ろうとも思ったけど、確かにこういう機会でもなければお手なみを拝見することもないだろうと思い黙ってると渋々と言った感じで彼がやってくる。
「何手伝います?」
「じゃあこれ切ってもらって……。」
「わかりました。」
淡々と火元にいる私から受けた指示をこなしながら2人で追加を作り続ける。
マネージャー慣れしたというべきか逐一私の動きを見ながら合わせるよう邪魔にならないように気を遣いながら動いてくれる彼に助けられながら手早く作ってはカウンターに置いてそれを誰かが運んでいく。
まったく……こんだけ作っても作ってもまだ食べるのはいいけど、明日の買い出しは誰がする予定なんだろう?
冷蔵庫の中身を食い尽くさんばかりの勢いに少し気圧されながらいい機会だと思って野菜を切る彼に尋ねることにした。
「そういえば龍馬さんって推しメン誰なんです?」
「ん?……これ罠じゃない?」
なんで苦笑いしながら少しズレた袖を直す彼は苦笑いしながら少し考えるように唸ったあとフロアを見渡す。
「誰って言っても怒られそうだなぁ。」
「怒りませんって!素直に言ってくださいよー。」
「いやぁ……うーん……今の推しメンでいいんだよね?」
「はい!」
観念したように包丁を置くと私の横に立ち、耳元に口を近づけられる。
ドキッとして心臓が跳ねるのを気にすることなく彼はそのままこっそりと伝えてくれる。
「俺は美波さん推しだよ。」
「えっ……。」
パッと顔を離して見つめると少し恥ずかしそうにはにかみながら口元に指を当ててシーっとしてくる。
内緒だよと言わんばかりのその仕草をされなくても今の私じゃ何も言えるわけなんてない。
顔の火照りを冷ますように扇いでるとニョキっと顔を出した楓がニヤニヤと笑う。
「梅、真っ赤。」
「もぅ!うるさーい!」
「オコッタオコッタニゲロー!」
こんなことを言われて赤くならない人がいるのだろうか?
なんか上手くはぐらかされた気もするけどそうは言ってもどうしょうもない、これ以上追求なんてしてしまえばより一層赤くなる自信しかないし、何よりちょっと……嬉しい。
そんな私の背中を押して彼が「ほらみんなで話してきて、続きやっとくから。」なんて言うから素直にリビングへと戻る。
申し訳なさより恥ずかしさが勝ってみんなのところに戻ると楓が何か言ったのかニヤニヤと笑っている。
「かーえーでー!!」
「イッテナイイッテナイ!
マッカダッタナンテイッテナイ!」
「そうだよー、新婚さんみたいとか僕らいってないもーん!」
「理々杏もー!」
キャーキャー言いながら逃げる2人をとっ捕まえる。
こんな時間を楽しく過ごしながら私たちは楽しい打ち上げを続けるのだった。