ep.4 僕が手を叩く方へ
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いよいよ最後のMCになる。
ここに来て名残惜しさが強いのはいつになっても変わらない。
何度経験しても大変なレッスンも、何度立っても緊張が抜けないステージも。全て私たちの立つ場所はここだって再認識させてくれるこの場所があるから乗り越えられる。
そんな中祐希がMCのためにマイクを調整する
「ありがとうございます。
私たちはこれで3度目の春の期別ライブですけど……何度やっても感無量と言うか……なんか……すごいなぁって思います。」
緩い祐希の言葉にも自然と熱がこもる。
みんなサイリウムを示し合わせたかのように赤と緑にして大きな歓声が上がる。
それを見ながらしばらくじーっと見た後、ゆっくりと話し始める。
「先輩たちがみんないて、同期もまだ全員いた頃に比べて私たちは成長できてますか?」
何かを探るように耳を向けると大きな声で「思うよー!」と誰かが叫ぶと呼応するようにみんなが叫ぶ。
それを満足そうに聞くと頷きながら
「私たちはその声が欲しくてやってます!
だから最高です今日も!」
大歓声の中バトンタッチして史緒里に変わる。
その瞬間サイリウムは水色と黄色に変わってつくづく愛されてるなって思う。
あの頃は緊張してたはずの史緒里も今では慣れたように見渡した後ニコニコと笑いながら話し始める。
「次の夏には大型ライブがもちろんありますし、今回のライブできっと得た経験は3期も5期も……来週の4期もみんなをより大きく強くしてくれます。
だからって……推し変したら嫌だぞ〜?」
笑い声と共にみんなのタオルが掲げられるのを見て満足そうに彼女がうんうんと頷いて笑う。
横を見るとみんな笑いながら顔を隠したり、同じように頷いたりしている。
「皆さんの顔こっちから見えてますからね?
夏のライブの時、違うタオル持ってたらぁ……ね?」
「そりゃ許せないね!」
私が返事を返すとニヤニヤと2人で目を合わせて笑い合う。
ほんと、推し変なんてしたら許さないと思いながら、彼って推しが誰かのか聞いてなかった気がして、終わったら誰推しか聞いてこないとと考える。
これで卒業生とか私じゃなかったら少しヤキモチ妬いちゃうかも?なんて思いながら史緒里がマイクを調整するように少しだけ触る。
「輪は狭くなったけど……今日はちょっと演出が違う最後の曲です……聴いてください僕が手を叩く方へ。」
みんなで横一列歌いながら何度も歌ったこの曲を歌う。
慣れた歌詞、慣れた振りは体に染み付いてて自然と体が動いてくれる。
そんな中いつもと違うCメロに入る前に史緒里の手を私が引いて輪に連れて行く。
その演出のあとみんなで手を繋ぎあって顔を見合わせる。
いつもはこんなことをしないからやけに恥ずかしいけどみんな一人一人の顔を見れて幸せだ。
一人一人顔を合わせて笑い合いながら後半に入ると輪を解いてそれぞれの立ちに位置に向かってから歌い続ける。
あぁどうかこのメンバーが旅立つ時にこの景色を思い出せますように。
なんて思いながら私たちは歌うのだった。
ここに来て名残惜しさが強いのはいつになっても変わらない。
何度経験しても大変なレッスンも、何度立っても緊張が抜けないステージも。全て私たちの立つ場所はここだって再認識させてくれるこの場所があるから乗り越えられる。
そんな中祐希がMCのためにマイクを調整する
「ありがとうございます。
私たちはこれで3度目の春の期別ライブですけど……何度やっても感無量と言うか……なんか……すごいなぁって思います。」
緩い祐希の言葉にも自然と熱がこもる。
みんなサイリウムを示し合わせたかのように赤と緑にして大きな歓声が上がる。
それを見ながらしばらくじーっと見た後、ゆっくりと話し始める。
「先輩たちがみんないて、同期もまだ全員いた頃に比べて私たちは成長できてますか?」
何かを探るように耳を向けると大きな声で「思うよー!」と誰かが叫ぶと呼応するようにみんなが叫ぶ。
それを満足そうに聞くと頷きながら
「私たちはその声が欲しくてやってます!
だから最高です今日も!」
大歓声の中バトンタッチして史緒里に変わる。
その瞬間サイリウムは水色と黄色に変わってつくづく愛されてるなって思う。
あの頃は緊張してたはずの史緒里も今では慣れたように見渡した後ニコニコと笑いながら話し始める。
「次の夏には大型ライブがもちろんありますし、今回のライブできっと得た経験は3期も5期も……来週の4期もみんなをより大きく強くしてくれます。
だからって……推し変したら嫌だぞ〜?」
笑い声と共にみんなのタオルが掲げられるのを見て満足そうに彼女がうんうんと頷いて笑う。
横を見るとみんな笑いながら顔を隠したり、同じように頷いたりしている。
「皆さんの顔こっちから見えてますからね?
夏のライブの時、違うタオル持ってたらぁ……ね?」
「そりゃ許せないね!」
私が返事を返すとニヤニヤと2人で目を合わせて笑い合う。
ほんと、推し変なんてしたら許さないと思いながら、彼って推しが誰かのか聞いてなかった気がして、終わったら誰推しか聞いてこないとと考える。
これで卒業生とか私じゃなかったら少しヤキモチ妬いちゃうかも?なんて思いながら史緒里がマイクを調整するように少しだけ触る。
「輪は狭くなったけど……今日はちょっと演出が違う最後の曲です……聴いてください僕が手を叩く方へ。」
みんなで横一列歌いながら何度も歌ったこの曲を歌う。
慣れた歌詞、慣れた振りは体に染み付いてて自然と体が動いてくれる。
そんな中いつもと違うCメロに入る前に史緒里の手を私が引いて輪に連れて行く。
その演出のあとみんなで手を繋ぎあって顔を見合わせる。
いつもはこんなことをしないからやけに恥ずかしいけどみんな一人一人の顔を見れて幸せだ。
一人一人顔を合わせて笑い合いながら後半に入ると輪を解いてそれぞれの立ちに位置に向かってから歌い続ける。
あぁどうかこのメンバーが旅立つ時にこの景色を思い出せますように。
なんて思いながら私たちは歌うのだった。