みんな大好き
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「葵、これ美味しいで。はい、あーん」
『あ~ん』
「な?好きやろ?」
『めっちゃ美味しい。ありがと、みるきー』
「葵、美瑠、今日も頑張った。頭撫でて?」
『お~、美瑠、頑張ったなぁ。よしよし』
「んふふ」
なんなん?あれ。
今日は忘年会という名の飲み会に来てるわけやけど、葵の向かいに座ってる美瑠とみるきーめ、ここぞとばかりにイチャイチャしよって。
おい。今度は隣に座ってる上西に抱きつかれとるやないかい!
葵も、恵ちゃんいつもかわいいなぁ~って言ってる場合か!
「 葵のそばに座れなかったから機嫌悪いな、彩」
「岸野、うっさい」
「はいはい。里香と仲良く飲もうや」
「あぁ、飲んでやるわ!」
それからもう1時間くらい経ってるけど、あたし全然葵と話せてない。
ただただ葵をチラチラ見つつお酒が進んでいくだけ。岸野と一緒に飲んでるからピッチが早くなっちゃってちょっとヤバい。
「彩~?大丈夫?」
「うーん、、」
岸野に渡された水を飲んで
「悪い、岸野。ちょっと横になるわ」
「あいよ」
個室だけど座敷の部屋で良かった。
横になりながらまた葵を見ると
『菜々ちゃん、飲み物なんか頼もうか?』
なんて言ってて。
やっぱり誰にも分け隔てなく優しいな。
そりゃみんな好きになるわな。
そっと目を閉じてもう寝てしまおうかと思ってると
『彩?大丈夫?』
って葵の声がする。
目を開ければ心配そうな顔をした葵がしゃがんでて
『起きれるなら、はい』
そういいながらオレンジジュースを持ってる。
「ん。ありがと」
起き上がって壁にもたれて座ると
葵も隣に座ってきて自分の肩を叩きながら
『しんどいなら肩使っていいよ。りかにゃんほどの頼りがいは無いけど』
「おい、葵、なんか言うたか?」
『え?りかにゃんは頼れるねって話だよ?』
「そうは聞こえなかったけど?」
『気のせい、気のせい。ははっ』
せっかくくれたチャンスだから
「ほんなら」
葵の肩にこてんと頭を乗せる。
『お酒弱いのにいっぱい飲むから~』
「うっせ」
誰のせいやと思ってんねん!
・・・まぁ、自分のせいやねんけど、、
『りかにゃんにお酒で勝てるわけないじゃん』
「負けんの嫌いやねん」
『ははっ。もう、どこで張り合ってんの?』
「なぁ、葵。・・・来年もよろしくな」
『え?あぁ、うん。もちろん!こちらこそよろしくね。しっかし、彩がそんなこと言い出すなんてまだ酔ってるな』
「ちゃんと言っておこうと思ってん」
『そっか。ありがと。嬉しいよ』
そう言って手をぎゅっと繋がれた。
え?これはどういうこと?と思いつつも
なんだか幸せだからそのまま目を瞑った。
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