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夢小説設定
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収録が再開されてその後はメリーゴーランドで変顔写真撮らされたり、ゴーカートで勝負と続き、最後はやっぱり観覧車!
夕焼けっぽくなってきて観覧車に乗るにはもってこいの時間。
今日は色々疲れたけど楽しかったなぁ。
観覧車はまた彩とペアになったけどお化け屋敷のこともあって二人きりはなんだか気まずい、、
カメラも定点カメラだから完全二人っきり。
向かい合わせに座ってる彩はゴンドラに乗り込んだ時から無言で、足元見たまま目も合わせてくれない。
さっきので嫌われちゃったんかな。
『なぁ、彩』
「・・・・」
『なぁ』
「・・・・」
なんで何も言ってくれないんだろ。
泣きそうになってきたわ。
『はぁ。さっきの見て嫌いになっちゃった?』
「ち、ちゃうで」
『じゃぁなんで目も合わせてくれないの?』
「そ、それは!」
足元から顔を上げてくれた彩。
でもすぐに
「あぁぁぁ」
また足元向いてしまった。
え?なに?
『はっきり言ってくれなきゃ気持ち悪いんだけど!』
思わず立ち上がったら
「た、立つなぁ!揺れるやろっ!!」
ってめっちゃ怒られた。
『え?』
「あたしな、高いとこダメやねん」
よくよく見たら涙目なんですけどー。
しかも自分は立ってるから上目遣いになってて
え?彩ってこんなかわいかったっけ?
これはヤバい。
すとん、と彩の隣に座る。
それだけの振動に
「おい。こら!なんでこっち座んねん!アホ!偏るやろ!」
『あはははっ。いやいや、こんなんで偏らないから。それにこうした方が安心するでしょ?』
横からぎゅっと彩を抱きしめてみる。
「は?え?あ、いや、まぁ、そうやな」
『あー、もうすぐてっぺん着くで』
そう言うとビクッとして私の肘あたりを掴む彩。
『なんかな、今まで全く思ってなかったんだけどさ。今、めっちゃ彩かわいいなぁって思っちゃってんだよね』
「え?」
彩の肩に顎を乗せてカメラに音声拾われないように小声で言って更に
『だから、今ちょっとドキドキしてる』
そう伝えると彩は黙ってしまった。
あー、やっぱり言わない方が良かったかな。
『あ、てっぺん来たで』
なんだか沈黙に耐えられなくて
カメラに向かって
『てっぺん取ったど~!!』
ってドヤ顔で言ってみたけど彩は無反応。
『・・・なんかツッコんで!恥ずっ』
「やって・・・」
『あ、まだ怖いか。ごめんごめん』
『しっかしこの状況、ファンの人はどう思うかな?今までこんなに密着したこと無いよね?』
「・・・そうやっけ?」
すっかり困らせちゃってるな、こりゃ。
うっかり言っちゃったけどこんなに拒否られ続けるとなんだか泣きそう。
『あ~、眠くなってきた』
もうこのまま彩の肩に頭を乗せて寝たフリだ。
『地上に着く頃起こして~』
「は?おい!・・・もうなんなん・・・」
撮影中なのは分かってるけど許して。
地上に着くまでに心落ち着けるからさ。