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夢小説設定
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葵の様子がいつもと違う。
あたしの腕を掴んでピタッとくっついてきてるし。葵とは同期やけど、こんなくっついてくるなんて今まで記憶にない。
『・・・・・ふぅ』
「葵?」
『・・・』
「葵?もしかして苦手?」
『ぅ、あ、いや、大丈夫!行こ』
これ絶対苦手なやつやん。
葵に苦手なのとかあるんやな。
「言っとくけどあたしも得意ちゃうからな」
『へ、へぇ~。い、意外~』
めっちゃどもるし声震えてんで。
仕掛けやお化けが出るたびに葵はギューっとしがみついてきて
『きゃあ!』
『うわぁぁ!』
『助けてぇ!!』
『許してぇぇ』
とか叫びまくりついに泣き出した。
『うぅぅ・・・ひっく・・・さやかぁ』
あたしの背中に頭つけて泣いてる。
めっちゃかわいいやん。
「もうすぐ出口やで」
『・・・うん』
あっこに立ってる幽霊の人、絶対追いかけてくるやろって予感がしつつちょっと距離を取って通りすぎると「私も連れてって~~」とやっぱり追いかけてきた。
『うわうわうわ~来るなぁ~~っ!!!』
葵はあたしを置いて出口へ走り出した。