握手会
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1時間ほど前に彩から
「帰ります」
とLINEがあったので、ラーメンの用意をした。
ラーメンの麺とスープはさすがに市販だけど野菜とか玉子とか用意して餃子を少々。
冷めちゃうから彩が帰ってきてから作るけど。
「ただいま」
『おかえり。お疲れさま~』
「お腹すいたぁ」
『先に食べる?』
「うん」
『おっけ。ラーメンと餃子だよ』
餃子を焼きながらラーメンを作った。
『お待たせ。食べよ』
「ん。ありがと」
食べ始めたんだけど疲れてるのかな?
口数がいつもより少ない。
『おいし?』
「うん」
まぁ、ちゃんと食べてくれてるからいっか。
「今日・・・」
『うん。握手会初めてだったけど新鮮だったね』
「・・・美瑠の列並んでた」
『えっ?なんで知ってんの?』
「隣のレーンやもん。見える」
いやいや、あなたあの人数相手にしてて?
隣のレーン見てる余裕あるんスか。
『あー』
「みるきーも見たって」
『あぁ。そうそう。みるきーに「彩ちゃんの・・・お友達?」って言われたんだけど』
「前に写真見られてん」
『なるほど』
「彼女の握手会に来て他のレーンに並ぶってどういうことや。浮気か?こら」
『なんでよ!浮気じゃないじゃん。せっかく来たから他のメンバーにも会っていこうかなって。彩が大事にしてるグループのメンバーにさ』
「ふーん」
ラーメンを啜りながらジト目で見てくる。
あと3人回ったことは内緒にしとこう。うん。
『でも彩と面と向かって握手とか照れる。しかも両手で握手って・・・あんなの皆好きになっちゃうじゃん』
「へぇ。ドキドキしたん?」
『あぁ。したね。どのメンバーよりも』
ちょっと沈黙したあとさっきまでの不機嫌顔からニヤニヤに変わって
「はは。もっとドキドキさせたろか?」
言いながら膝の上に向かい合わせで座ってくる。
『夕飯食べてからにしよ』
「いや。今」
『だってラーメンのび・・』
その先は彩によって唇が塞がれて言えなかった。
もうラーメンは諦めよう。
餃子の残りは明日食べることになりそうだ。