お祭りの日
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お風呂上がりにテレビ見てたら彩から着信。
え?テレビ電話?
『はいはーい』
「葵~?」
『テレビ電話なんて珍しいじゃん』
「今日はそういう気分やってん」
『へぇ~。お仕事お疲れさま』
「ん。ありがと」
『あ、今日は色々送りつけてごめんね』
「んーん」
『途中から優子さんにスマホ取られてめっちゃ色々撮られててさぁ。しかも勝手に送ってたからビックリしちゃった。迷惑じゃなかった?』
「いや、全然・・・・あ」
彩がふいに横を向いて誰かと話したかと思ったら立ち上がって、その手にはグラスに入ったビールと紙コップに入った・・・から揚げ?
会話から戻ってきた彩
「今日の夕飯は葵から買ったっぽい、から揚げセットにしちゃった」
『は?』
「動画の葵があまりに楽しそうに売ってたからその葵から買いたくなってん」
『え?ん??』
「だ!か!ら!このから揚げとビールは葵から買ったの!」
は?
買ったの!ってかわいいけども。
『あー・・・ありがとうございます』
「うんうん」
ニコニコしながらから揚げ食べてる。
『おいしかったらまた来てくださいね』
ビールをぐびっと飲んで
「お姉さんも一緒に飲みませんか」
『ごめんなさい。仕事中なので』
「そうですか。残念」
『お姉さんかわいいですね』
素直に言ったのに何故かムスッとして
「・・・・・そうやって」
『ん?』
「そうやってナンパしてんのか!」
『はぁぁ?』
今度はビールをゴクゴク飲んで
「あたしの知らんとこで色んな人にかわいいねって言ってんやろっ!!」
『いやいや、急にどうした?もう酔った?』
「酔ってへん!ノンアルや!」
『あはは。ノンアルか。さすが彩』
ちゃんと明日のこと考えてるわ。
『今日ね、優子さんとお祭り回ってて、いちいち彩と一緒だったらなぁって思っちゃってた。優子さんとももちろん楽しかったけどやっぱりあたしには彩しか考えられないなって』
「・・・うん。ごめん」
『いや、ごめん。謝ってほしいんじゃないの。ただ寂しかっただけ。で、彩のこと考えたらあたしも仕事頑張ろうって思ったの』
「うん、頑張ってた」
『彩と行きたいとこ、やりたいこといっぱいあるけど今はできなくても別にいいの。この先まだまだチャンスあるしさ』
「・・・うん。せやな」
『で、から揚げはおいし?』
「うん。ママのから揚げ最高!」
『あたしから買ったんじゃなかったか?』
「あはは。そやった」
『もぉ~。まぁママのはおいしいだろうけど』
「葵、ありがとね」
『え?何が?』
「いや、なんか元気出たわ」
『?』
「明日も頑張れる」
『なんか分かんないけど元気になったなら良かった』
「うん。・・・やっぱり好きやわ」
そう言って照れたのかプイと目線だけ外した。
『あたしも好きだよー、彩ぁ~チュッチュッ』
せっかくテレビ電話だから投げキッスしてあげたのに
「そういうのいらん」
『なんでよ。せっかくテレビ電話だから・・・』
「今すぐ会いたくなっちゃうやん」
『え?今日の彩、めっちゃかわいいな』
「・・・いつもやろ」
『ははっ。そうだね。彩はいつでもかわいいよ。・・・あぁ、やばっ。会いたくなってきた。ぎゅ~ってしたいね』
「・・・う、ん。当分先になりそう」
あからさまにシュンとして子犬みたい。
そんな姿もやっぱりかわいくて。
『うん。わかってる。うちらはさそんな頻繁に会えないけど、その分会えた時の喜びはほかのカップルより多いから幸せだね』
「・・・なんか今日の葵、優しい」
『いつもでしょ』
「うん。いつでも葵は優しいよ。葵の優しさに甘えすぎてて申し訳ないと思ってる」
『なんでよ?甘えられるの嬉しいよ』
「うん。ありがと」
ニコッと笑顔になったから
『うんうん。んじゃ、もう寝よっかな』
「え?もう寝るん?」
『今日は慣れない店頭販売で疲れちゃった』
「あ、そっか。おつかれ」
『うん。ありがと。ごめんね』
「んーん」
彩は明日も1日握手会だから早く寝かせてあげたいけど彩に寝なさいって言っても素直にきかないだろうからこっちから切らないとね。
まぁ、疲れて眠たいのは嘘じゃないけど、、、
『じゃぁ、明日も頑張って。おやすみ』
「うん。おやすみ・・・ちゅっ」
『えっ?』
ピッ
最後の最後に彩から投げキッスされて一方的に切られた。それはズルいわ~。
あぁ、会いたい。無理だけど。
次会うまでに会いたい想いを溜めておこう。
会えたときの幸せのために。
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