疑惑
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翌日。
東京でまずは雑誌の撮影。
昨日は結局もんもんと考えてしまってあんま寝られへんかった。
朝もおはようと仕事のメッセージ送ったんやけど数分たって送られてきたのは「がんばって」のスタンプだけ。いつもよりそっけない。
今日はいろんなお仕事が詰めこまれてて他の事を考える時間がなさそうなのがありがたい。忙しくなければずっと葵のことを考えてしまいそうやし。
18時。ほんとはもう1つお仕事があったんやけど急遽なくなったからだいぶ早くあがれることになった。
どうしよ。来るなって言われたけど会いたい。
友達にバレたらヤバイってことなんやろうけど。
・・・岸野たちが言うてた浮気説も気になるし。
行ってもいいよな。
玄関見て靴いっぱいだったらやめればいい。
うん。そうしよう。
玄関ドアの前。妙な緊張感。
そ~っと開けると玄関には見慣れないスニーカーが1足、乱雑に転がってて。
「え?」
部屋に入って行くと・・・誰もいない。
あとは寝室しか・・・。
まさか葵が浮気?
行為中やったら立ち直られへんけど。
ちょっと乱暴に寝室のドアを開けると
「え?」
〔うわっ〕
寝てる葵のベッドに頭だけ乗せて寝てた小柄な女性がガバッと起きてこっちを見た。
〔え?あれ?〕
「・・・・誰?」
〔ちょ、ちょっとこっち〕
そう言って寝室から出された。
多分、顔に出てたんやと思う。
〔違うから!そういうんじゃないから!〕
盛大に眉毛を垂らし肩を掴まれて言われた。
〔あたし、大島。聞いてない?バイト先の〕
「え?・・・あ、あぁ」
〔葵、昨日から熱出したらしくて〕
「えっ!?」
〔昨日バイト休んで、今日も休むって言うから薬飲んだの?って聞けば家に無いって言うからさ、じゃぁ買ってってあげるって来たの〕
「わざわざありがとうございます」
〔あ、いえいえ。疑い晴れた?って、あれ??〕
元から大きな目をさらに大きく開いて覗きこまれた。めっちゃ近いんですけど。
「え?」
〔どっかで見たことある気が・・・あっ!〕
『ん~、優子さん?』
葵が起きて寝室から出てきた。
2人で葵を見る。
『え!ちょっと優子さん、彩に何してんの!彩はダメ!絶対ダメ!!』
〔はぁ?何言ってんの?〕
大島さんとあたしを引きはがして
『キ、キスしようとしてたんでしょ?彩かわいいし、おっぱい大きいし優子さんが好きなタイプだけどダメ!!・・・ってあれ?なんで彩いるの?来ちゃダメって言ったじゃん。はぁ。』
まくしたてるように話す葵。
〔ちょっと落ち着こうか、葵。今、おっぱい関係ないでしょ〕
「おっと」
急に葵がフラッとよろけたから咄嗟に抱きかかえたのに
『あ、いや、ごめん。大丈夫』
ってそっぽを向いて壁にもたれた。
なんで?
いや、それより葵の体、めちゃくちゃ熱い。
「葵、とりあえず寝よ。大島さん、今日はありがとうございます。あとは私が」
〔そう?じゃ帰ろうかな。店も心配だし〕
『優子さんありがとうございました』
〔いいえ~。早く元気になれよ〕
『あーい・・・』
大島さんを玄関まで送ると
〔そっか。葵の彼女はアイドルちゃんか〕
気づかれた
「・・・私が彼氏ですけどね」
〔ははっ。そうなの?じゃぁ、またね。今度お店にも来てね~〕
「あ、はい」