ストーカー
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翌日。
例の自販機の前に待ち合わせ。
ちょっと早めに出たのにもう葵はいて。
そうやった。今まで夜だったしスウェット姿しか見てなかったから完全私服なのも、明るい中ではっきり見るのも初めてやった。
失礼ながらやっぱり女の子には見えないくらい
カッコいい。
急に緊張してきた・・・。
『あ、彩~、おはよう』
ってまたぶんぶん手を振ってる。
そんな姿にどうしても顔がニヤける。
ちょっと小走りで近寄る。
『走らなくていいのに』
「おはよ」
『はぁ。いつもより一段とかわいいね』
そう言って頭をぽんぽんしてきた。
「え?」
『あ!ごめん』
パッと手を離して
『いや。もちろん彩はいつもかわいいよ?なんか雰囲気違うねって意味で・・・あ、もしかして、かわいいって言っちゃうのキモい?』
なんて言うてる。
いや、そっちやなくて・・・
「ううん。・・・キモくはない」
『そ?良かった。じゃ、行こっか』
「うん」
今日は電車で20分くらいのとこにあるショッピングモールに行くことになってんけど。
電車は土曜日だけあってまぁまぁ混んでてドア側にあたしを立たせて後ろに葵が立った。
「え?なんで後ろ?横か前じゃなきゃ話しでけへんやんか」
『彩が痴漢にあったらやだから』
まだ付き合ってもいないのに何、それ。
守ってくれても話しできないのは嫌やからあたしはドアに背を向けて葵の方へ向く。
そしたら電車が駅に着く度に
『あ、ドア開くから気をつけて』
ってちょっとだけ抱きよせる。
「そんな心配せんでも大丈夫やで」
って言うたら
『あ、ごめん』
って謝るから
「葵って謝るの癖なん?」
『あぁ~、はは。ごめん・・・あ』
「ほら、また謝ってる」
って笑いかけたけど葵は
『うん・・・』
ってちょっと悲しそうな顔をした。
え?なんで?
触れちゃあかんとこなん?
「なんか、ごめん。余計なこと言うた?」
『ううん。そんなこと無いよ。あ、次着くよ』
「あ、うん」
なんか気まずい空気になっちゃって何を話していいかわからんくなってしまった。