ストーカー
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また翌週。
憂鬱な金曜日の残業もなんだか楽しみに感じるほどには葵さんのことが気になってる。
え?
改札を出たところで
『山本さぁ~ん』
って手をぶんぶん振ってる。
待ち合わせなんかしとったっけ??
無視もあれやし軽く手を振り返すと葵さんはにっこり笑うからあたしもつられて笑う。
改札を抜けると
『おつかれ』
「おつかれ・・さまです」
なんて言いあって歩き出す。
『もうっ。敬語禁止でしょ?』
「1週間ぶりだから覚えてへんかと思って」
『あぁ。そっか。山本さんはいつもこの時間に帰ってくるの?』
「金曜だけ残業になっちゃうねん。でももうこんな時間まではならへんと思う」
やから、他の日に会いたいんやけどな、、
『そっか。こうやって会えなくなっちゃうのか』
え?
『他の日は何時に帰ってくるの?』
「ん~、まぁ19時すぎには」
『そっか。早いな。あ、じゃぁお休みは?って、プライベート聞きすぎか。ごめん』
「別に大丈夫やけど。土日休み」
『え!あたしも土曜休み!』
そんな笑顔で言われると期待しちゃうんやけど
『山本さんは明日のご予定は?』
「・・・なぁ」
『あ、ごめん。聞いちゃダメだった?』
「なんで山本さん、なん?」
『え?あ、いやぁ、それはさぁ・・・知らないんだもん・・・。教えてよ、下の名前』
「え?言うてなかったっけ?」
『うん。名前で呼んでって言われたけど山本さんすぐ帰っちゃったし』
「・・・恥ずっ」
そうや。前回、山本さんは嫌って言ったけど恥ずかしくなってそのまま逃げたんやった。
『んふふ。名前なんて言うの?』
「・・・彩」
『彩!?かわいいね』
「は?かわいないし」
『彩はかわいいよ』
「え、それってどういう・・・」
『あ、コンポタ買お。ん?』
「おい」
いつもの自販機でコンポタを買おうとする
『あああああぁぁぁ!!』
「え?なにごと?」
『うっうっうっ、コンポタが・・・』
あぁ。
「クリームソーダになってるやん」
『変わるなら予告してよぉ』
ガコン
「え?買うん?クリームソーダ」
『あぁ。買ってやるさ。飲んでやるさ』
カシュッ
『はい。彩飲んで。先にどうぞ』
「は?毒味かよ」
『いいからいいから』
ごく
「・・・はい。飲んでみて」
『え?おいしくないの?』
ごくごく
「・・・間接キッス」
『っ!?うっ、ゴホッゴホッ』
「あ、大丈夫?」
背中をさする。
ニヤニヤが抑えきれない。
『・・・はぁ。大丈夫。ありがと』
「初めてのキッスの味はクリームソーダやね」
『っ!!そういうこと・・・あ、クリームソーダおいしいじゃん』
はぐらかそうとしてるから
「・・・なんかやらしいね、葵って」
『なんでだよぉ!しかも急に呼びすて・・・』
「あはは。あぁ、明日はなんも予定ないで」
『そんで、急に話題戻すのね。まぁ、いいや。よし、じゃぁ、明日どっか行こ』
「ええよ」
『あ、連絡先交換しよ~』
「ほい」
『じゃ、明日ね。後で時間送る~』
「はーい。クリームソーダごちそうさま~」
『・・・っもう!じゃーね!!』