ストーカー
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翌週。
お。前を歩くあの姿は
『山本さ~ん』
「え?・・・あ、どうも」
『どうも~』
「パーカー変えたんですね、グレーに」
『うん。怪しくなくなったでしょ?』
「あはは。もう疑ってませんよ」
『山本さんみたいに怖がってる人いるかもしれないじゃん。・・・そんなつもりないのに』
「色よりパーカーのフード被るから怪しいんだと思います。被るの好きなんですか?」
『いや、駅前の居酒屋の厨房でバイトしてんだけどね。帽子被んなきゃいけなくて。バイト終わったら髪の毛ぺったんこだからさぁ』
「それでフードを?帽子は嫌なんですか?」
『え?帽子?ああ、帽子にすればいいのか』
「え?」
『その発想は無かった。なるほどね』
「ぷっ。あははは。神楽さんて天然ですか?」
『天然ではない!』
「あはは。バイトで帽子なんですよね?そしたら帽子の選択肢ありますやん」
『思いつかなかった・・・』
ツボにはまったらしく山本さんは爆笑してる。
声が出ないほどに。
「はぁ~、笑った」
『た、楽しんでもらえたなら良かった。それよりさっきから気になるんだけど、敬語やめようよ。歳そんな変わんないし。呼び方も葵でいいよ』
「あぁ~、じゃぁ」
『うん』
「私も山本さんてやめてもらっていいですか?」
『え?』
「あ、じゃ、私はこれで!」
小走りで帰ってしまった山本さん。
ちょっと距離縮まったってことかな?