そんなわけ
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家に帰ってのんびりテレビを見てるとゴミ捨てに行ってたママが
「葵に会いたいって人が来てるわよ」
『え?誰?』
「山本さんて人。知ってる人?」
『は?え?・・・ちょっと出てくるね』
「はいはい」
玄関をあけるとまさに彩先輩がそこにいた。
『さ、彩先輩どうしたんですか?』
「葵ちゃんに会いにきた」
『え?私、何かしましたっけ?』
「・・・・・」
『家、よくご存知でしたね。というより私のこと知ってるんですか?』
「##名前ちゃんの友達に聞いてん。葵ちゃんのこと知ってるに決まってるやん」
『え?どうし・・・』
「葵ちゃんのことが好きや」
はい?
「あたしと付き合ってもいいなって思ってくれたらこれ、受けとってください」
そう言って頭を下げた。
それはまぎれもなくチョコレートで。
かわいく包装されていて。
彩先輩の顔は下を向いてるから見えないけど髪の毛の間から見える耳は赤い気がするし、チョコレートを持って差し出された手は震えてる気がする。
『彩先輩、すいません』
「え」
顔をあげた彩先輩。
気まずそうな顔で
「・・・えーと。理由とか聞いても?」
『ごめんなさい。私、彼女がいる人とは付き合えません』
「・・・え?彼女おらへんよ」
『美優紀先輩』
「あぁ。美優紀は彼女ちゃうで。ただのマネージャーや」
『いやいやいや。今日もイチャイチャしてたじゃないですか!』
「してへんって。あれは美優紀がキャー!って言われたくてやってんねん」
『はぁ?』
「あたしはキャー!って言われるたびに苦笑いやわ」
あぁ。あの苦笑いはそういう意味か。
「えーと。あたしと付き合えない理由が美優紀ならもう誤解は解けたやんな?」
『えっとぉ。そう・・・ですね』
「ほんなら、あたしと付き合って。葵ちゃんが好きや」
『・・・なんだか信じられないけど。私も彩先輩のこと好きです。よろしくお願いします』
そう言ってチョコレートを受けとった瞬間
「マジ?ありがとう!!めっちゃ大事にすんで」
って、ぎゅうっと抱きしめられた。
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