聖なる夜に
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『え?』
葵がシャワーを浴びて戻ってくるとテーブルにはケーキとシャンパンが用意されてて
「冷蔵庫に入ってたから出してもた。あたしもシャワー借りるな」
『え?一緒に泊まってくれるの?』
「え?当たり前やん。めっちゃいいホテルやもん」
『・・・そこかい』
彩がシャワーを浴びてる間あたしは窓の外を見ていた。さっきより夜が進んで遠くに見えるイルミネーションの色が濃くなってる。
「お待たせー」
『はっや!』
「やって、葵が寂しがるやろ?」
『さて、乾杯するか』
「無視かーい!」
乾杯してケーキを食べた。
ちょっとお酒が入ったせいで言ってみる
『なんか手切れ金みたいな対応だよね』
「慰謝料だと思えばいいやん。でもこんなに用意してたんやからアイツも突然言われたんちゃう?」
『・・・・・』
「アイツの味方してるわけやないで」
『わかってるよ』
ちょっと沈黙があく。
『今日は付き合わせちゃってごめんね。ありがとう』
「全然!あたしは葵とクリスマスを過ごせて嬉しいよ」
『優しいね、彩は』
「・・・優しくないよ。ただ」
『ただ?』
「好きやから」
『え、』
「葵のことが好きやから」
『・・・・・』
「・・・気持ち悪い?」
また眉毛下がってる。
『んーん。なんか・・・嬉しい?』
「なんで疑問系やねん」
『彩とずっと一緒にいられるんだな~って安心感みたいな感じ?』
「ずっと一緒にいられるかは分からへんやん」
『なんでよ』
「はぁ。あたしが我慢できなくなるかもしれんし」
『我慢?』
「今日も散々抱きしめたかった。けどしたらあかんやろ?それが続けばあたしは我慢の限界で葵と距離を置くかもしれんやん?」
『そんなのやだ!』
ガシッと抱きついた。
「何してんねん」
『抱きしめたいなら抱きしめればいいじゃん。いつあたしがダメって言った?』
「そういうことやないやんか」
『そういうことだよ。ギュウってしてよ』
はぁ~って彩のため息が聞こえてギュウって抱きしめられた。強いのに優しい。なんだか涙が出そうだ。
ちょっと体を離されて目が合うと今まで見たことないくらい優しく微笑まれて我慢できなくなって涙を流せばキスをされた。
え!!キス!?彩とキスしちゃった。
多分、ビクッとしちゃったせいだと思う。
「ごめん。つい、してもうた」
『・・・つい、続きしようよ彩』
お酒に流されてってことにしよう。
明日の朝シラフでどうなるかは明日考えよう。
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