君のために
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翌日の夕方。
「あれ?今日は誰も来てないの?」
病室に来た篠田さんが言う。
『あぁ、はい。もう来ないと思います』
「ふ~ん。・・・あ、ちょっといい?」
篠田さんについていくとドアの鍵をあけた先は屋上。
「出入り自由じゃないからね」
ん~っ!とか言いながら背伸びをする篠田さん
「で、なんで別れたの?」
『え?』
「神楽さんて分かりやすいよね。すぐ顔に出ちゃう。よく言われない?」
『あ、いや・・・』
「で、なんで別れたの?患者さんの心のケアも看護師の仕事だからさ」
迷ったけど全てを話した。
「ふ~ん。でもその彼女戦わずに病院来たのは神楽さんのためでしょ?」
『そう・・・なんでしょうね』
「命の瀬戸際だったよ。もし戦って時間かかってたらどうなってたかわかんない。あの彼女、いや、彼氏?なかなかやるなぁ」
『アントニオはいつだって弱いあたしを守ってくれるんです。だから一緒にいちゃいけないんです』
え?
急に殺気を感じて後ずさる。
その瞬間篠田さんのパンチが空を切った。
『なっ』
「へぇ」
篠田さんを見るといつもの篠田さんとは思えない鋭い目つきと低い声に息ができなくなって尻もちをつきそうになる。
そんな時、屋上のドアが開いて誰かが入ってきた。