君のために
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それから2時間くらいたった頃。
トイレから病室へ向かう廊下で
「あ、おった!」
え?
『・・・こびー』
会わないわけにはいかないけど会いたくない人。
アントニオよりも勘が鋭い人だから気をつけないと。
「目ぇ覚めてすぐ来れんくてごめんなぁ」
『んーん』
「んで、アントニオと別れたってほんま?」
『あぁ、うん』
「・・・ふぅ~ん」
じっと見てくるこの目も苦手だ。
「ほんじゃぁ、アントニオ貰ってもいいってことやんな?」
『え?』
「やって、別れたんやろ?」
『・・・うん』
「ほんならあたしとアントニオが付き合ってもええやろ?」
『まぁ。・・・アントニオが決めることだから』
そう言ったらこびーは急に殴りかかってきた。
あたしはしゃがんでギリギリ避ける。
こびーは、すかさず蹴りを入れてきたから腕を交差させてガードしたけど勢いを殺せず壁に背中をぶつけた。
『いって』
「・・・はぁぁぁぁ。葵ってほんまアホ」
『は?』
「まぁ、アントニオもやけど」
そこへ篠田さんが仲介に入ってきた。
「こらぁ!!何やってんの!!」
「すいません。もう帰りまーす」
そう言うとこびーは帰って行った。