君のために
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『んで、何だっけ?』
その子は立ち上がってあたしの前にたつと
「私、ミタマオって言います。以前絡まれてるところを助けていただきました」
深々と頭を下げた。
「ありがとうございました」
『ごめん。・・・全然覚えてないや』
「え、かっこいい」
『へ?』
「見知らぬあたしなんかのためにあんなに鮮やかに相手を倒しはって覚えてないなんて。人助けるの息吸うみたいにやってんねやろか?・・・?それに覚えてないって素直に言っちゃうのもええなぁ」
『おーい?ミタマオさん?』
「は!はい!すいません。
えっ!?キャー!!名前呼んでもらえた。あ、あの。好きになってしまいました。私と付き合ってもらえませんか?」
『え、急だな。ふふ。ありがとう』
「え、じゃぁ・・・!!」
『あー、ごめんね』
「あぁ、彼氏さんいる感じですか?」
『まぁ、いるっちゃいる、かな』
「そ、そりゃそう・・ですよね。
あ!ちなみに近々別れる予定とか」
『ないなぁ』
「被せぎみで即答ですね」
『まぁ愛されちゃってるからね』
「はぁ~あ。残念。仕方ないですね」
『ごめんね』
「いえ。お時間取らせてすみませんでした」
『んーん。ありがとう』
「あの。見かけたらまた声かけてもいいですか?」
『もちろん!』
「よし、話終わったな?帰るで」
『もう。アントニオせっかち!またね、ミタマオちゃん』
「は、はい!ありがとうございました」