君のために
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『はぁっ、はぁっ。』
「おいおい、もう終わりか?」
「1人で乗り込んできたわりに大したことないっすね」
もうダメだ。
拳も体力も限界。
意気揚々と乗り込んできたものの、つい最近ケンカを始めたあたしにとっては相手の人数が多すぎた。それでもわりと倒したことを誰か褒めてほしい。
・・・いや。
きっと調子に乗りすぎたんだと思う。
今までが順調にいきすぎた。
自分は強いと過信した。
ダサ高制圧してアントニオに会おうなんて笑わせる。
『ははっ』
「笑う余裕があんのかよ。それとも頭おかしくなったか?」
『うぐっ』
お腹と顔を殴られて地面に突っ伏したその時
ガターン!!
扉が開いて
「邪魔すんで~」
「あれぇ?葵、こんなとこで何してるん?」
アントニオとこびーの声がする。
あぁ、なんだろ。この安心感。
泣きそうになる。
「みんな!さっさと片づけるで」
「よっしゃー!!」
そっからはみんなで戦い始めて。
あたしが苦戦したのがバカみたいにあっという間に全員倒してしまった。
「葵~、大丈夫?」
『こびー・・・』
「色々聞きたいことあるねんけど、とりあえず立てるか?」
『ん』
アントニオとこびーに支えられて立ち上がる。
「さ、激尾古に帰るで」
『え』
激尾古に帰ってあたしの居場所なんてあるのかな。
もうアントニオの彼女でもないし。