君のために
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ツリシside
ファミレスで今日までの期間限定メニューのパフェを食べ終わってまったりしてると
あれ?外を歩いてるのって葵さんじゃね?
~♪
アントニオ姐さんからLINE。
え?葵さん探せってめっちゃ目の前通過しましたけど?
とりあえず姐さんに返信してお会計。
~♪
はいはい。もう追いかけてますって。
合流するまで接触するなって書いてるから完全にこれって尾行ですやん。なんか刑事みたいで楽しくなってきましたよ。
位置情報も送る。移動する度に位置情報を送る。
おっとと、送ってる間に葵さんが角を曲がってしまった。急いで自分も角を曲がると
「あっ!」
『ツリシ』
葵さんがいた。尾行がバレてたみたい。
「あ、えーと・・・お久しぶりですね」
『うん。元気?』
「あ、はい。見ての通り」
『・・・アントニオ』
「あっ。姐さんも元気です」
姐さんのことか。
はずっ。自分のことかと思っちゃった。
『怒ってた?』
ん?
『あ、いや。なんか聞いた?』
「別れたとだけ聞いてます」
『・・・後をつけてきたのはアントニオの指示?』
なんと答えたら正解なんだろう。
「あー、いや、たまたまパフェ食べてたら葵さん見かけたんで・・・」
『・・・ふーん。まぁ、いいや。あたしこれからダサ高に殴り込みに行くんだけどアントニオには絶対言うなよ』
「え?」
『お返事は?』
「1人で行くんですか?また前みたいに」
ドスッ
「うっ!!」
え?葵さんて暴力振るう系だったっけ?
脇腹を殴られた。痛さにうずくまると
前髪を掴んで顔を上げさせられて
『アントニオには言うな。わかったな?』
え?葵さんてこんな怖い顔したっけ?
「・・・わかりました」
『よし。おりこうさん』
フッと笑顔に戻って頭を撫でてくれて
『ツリシも元気そうで良かった。それからもう追いかけてくるなよ?いいな?』
そう言って走って行ってしまった。
脇腹をさすりながらどうしようか考える。
とりあえず葵さんの走って行った方角へゆっくり歩きながら位置情報を姐さんに送る。
合流したらきっと姐さんは行くって言う。
でも葵さんは来るなって言う。
なんかめんどくなってきたな。
このままどっか行っちゃおうかな。
・・・・いやいやさすがに無責任か。
「・・・い!」
ん?
後ろを振り返ると
「あ、やっと振り向いた」
「何してんねん。葵は?」
ぞろぞろと皆が集まってて姐さんだけじゃなくこびーさんもいるじゃないすか。
「あー・・・と。見失いました」
「あ?」
姐さんの睨みが怖いっす。
ドカッ!
「うぐっ」
こびーさんに蹴られた。
「葵は?」
「・・・すいません」
「こびー」
「ちっ。はいはい」
姐さんが止めてくれて助かった。
「葵はなんて言うとったんや?」
え?そんな低い声出します?
怖さは葵さんの比じゃない。
襟元つかまれて右手は殴る体勢に入ってるじゃないですか!
助けてくれたんじゃなかった、、
「ひぃっ。言います、言います!!ひ、1人でダサ高に殴り込みに行くって」
「何やと?早く言えや!」バキッ
「うっ」
結局殴られた。
「でも姐さんには言うなって」
「心配ない。たまたまうちらの向かう先がダサ高なだけや」
「あー、なるほど」
いざ!みんなでダサ高へ