2月14日
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ライブが終わりライブハウスを出て人の固まりからちょっと外れたところで山本さんを待つ。ちょっと疲れたからガードレールを背もたれにしてしゃがむことにした。
ライブ中、あたしは立ってることだけで精一杯だった。言われた通り端っこにいたけど、それでも人の波に流されそうになってて。
あんな山本さん見たことなかった。なんて言うか心臓鷲掴みされた感覚?
ギター弾きながら鋭い目つきでこっちを見たかと思えばさわやかな歌を歌いながら優しく微笑みつつこっちを見る。周りの子たちは
「キャー!!」
「さやかー!!」
「かっこいい!!」
とか叫んでるけどあたしは頭も心もこんがらがって息苦しくて仕方ない。みんなどうやって息してるの?
その結果、涙を流してしまってその時ちょうど目が合った山本さんはビックリした顔してた。こんなに周りは盛り上がってるのに泣いてるあたしを見て引いちゃったかな。
そのあとはなるべく目が合わないように、合いそうになったら他のメンバーを見るようにしてた。
歌もうまいんだな、山本さん。
見ないようにしても声が耳から入ってきちゃう。自分でも不思議なくらい心がギュッとなる。
息苦しすぎて正直、早く終わってほしいとさえ思ってしまった。
20分くらいたって人は減ってきたものの数人のファンがまだいる。出待ちとかなのかな、、
更に10分くらいして出待ちっぽい子たちがざわざわし始めたからメンバーが出てきたみたい。手紙やプレゼントを渡してる子や、握手をする子、写真をお願いする子もいる。
これはまだ長くなりそうだな、、、
もう帰ろうかな。
山本さんにはまたバイト先で会えばいいよね。
うん。そうしよう。
そう思って立ち上がり歩き出した。