2月14日
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「今、聞きたいことは?」
『うーん。あ、じゃぁ・・・学校楽しい?』
「は?何その質問」
『・・・ちゃんと答えるって言ったのにぃ』
「はいはい・・・。楽しいよ」
『学校で一番楽しいのは?』
「やっぱ部活かな~」
『あぁ、軽音部だっけ?』
「え?・・・あ、うん」
『こないだライブハウスで見たメンバー?』
「うん」
『やっぱり文化祭とかで演奏すんでしょ?』
「まぁ・・・・」
『モテモテだって聞いたよ~?』
「・・・・・」
『あれ?聞いてる?』
「・・・・聞いてる」
『あ、うん。ごめん。なんか怒ってる?』
「は?別に怒ってないし」
『そ?・・・・モテモテならその中からいい子見つけたりしてないの?』
え?
「それ、どういう意味?」
『あー、いや、今はアレだけど、ほら、あの、過去に、なんていうか』
急にしどろもどろになる葵。
「その中の誰かと付き合ったか?って?」
『うっ。つ、付き合ったの?』
ちらっと首をこっちに向けて聞いてくる。
いじわる気味に
「その中ではないなぁ」
『・・・その中では・・・?』
「え?過去の恋愛事情、気にする人?」
『いや・・・ごめん。いい。なんでもない』
うつむいて首を横に振る葵。
「はぁ。別に隠してるわけちゃうから言うてもいいんやけどさ。えーと、」
『いや!ほんとにいいから。そういうの良くないよね。・・・ただね、あたし女の子と付き合うの初めてだし、色々パニクってるの。彩は慣れてるだろうけど』
「いやいや、あたしも同性と付き合うの初めてやで」
『・・・はっ?』
「え?」
急に立ち上がって
『んなわけない!じゃぁ、その手慣れた感じなんなの?騙されない!ウソだっ』
あたしは座ったまま葵を見上げる形で手を握る。
「ほんとのことやもん。あたし女やし、年下やし、葵に飽きられないように必死なだけやもん。同性でこんなに好きになったん初めてやから。・・・なぁ、信じてくれへん?」
『・・・はぁ。ごめん。わかった。もう。その子犬みたいな眼差しやめて』
隣に座って手を繋いでくる葵。
「子犬ってなんやねん。・・・信じてくれる?」
恋人繋ぎにして聞く。
『うん。信じるけど。ひとつだけ確認』
「確認?」
『えーと・・・美優紀ちゃんとは幼なじみなんだよね?』
「はぁぁぁ」
盛大にため息ついたらビクッとされた。
「なんもないって何度も言ってるよな、あたし」
『ひっ』
「それにさっきからなんなん?美優紀とどんだけ話してんねん!あたしの情報ほとんど美優紀経由やないか!軽音部なのもあたし言ってないし、モテモテなのも言うてない!!あとは何を聞いたんや」
『ひぃっ。ごめん。あ、あとは4人兄妹の末っ子ってくらいだよ。さ、彩って急にまくしたてるよね。ねぇ。溜め込まないで小出しにして。ビックリしちゃうから・・・・って、ちょっと待って。モテモテなのは否定しないの?』
「やって、葵がライブで好きになってくれたようにライブ中のあたし、イケてるやろ?」
『自分で言っちゃうんだ』
「もう、文化祭のあとは特にモテモテやで」
『特にって、常にモテモテなの?』
「ほら春に部活紹介あるやん?そん時に新入生に、な」
『はぁぁ。』
「なに、そのため息」
『あーあ。心配だな』
あたしの肩に頭を乗せながら言う。
「なにが?」
『だって誘惑いっぱいじゃん。若くてかわいい子いっぱいでしょ?おばちゃんなあたしは勝てる気がしない』
「そんな心配してんの?そら、かわいい子いっぱいいるけど一番かわいいのは葵やで。あたしは葵しか見えてへんから。それにそれ言うたらあたしも心配やわ。仕事中、葵のこと狙ってるお客さんいるん知らんやろ?お金持ってて、心も大人な人に、あたしみたいなガキじゃ絶対勝たれへんよ」
『あたしだって彩しか見てないもん』
「やろ?ならそれでいいやん」
『うん・・・・』
「なんや不服そうやな」
『あ、いや、そういうわけじゃ』
「わかった」
そう言って立ち上がれば
『え、ごめん!待って』
って葵も立ち上がったから緩く肩を掴んでベッドに押し倒した
『えっ?』
「どんだけあたしが葵を好きか教えたろうと思って」
『え、あ、ちょっと待って』
下から肩を押して抵抗してくる
「無理。待たれへん」
その手を取ってベッドに押しつける
「でも本気で嫌ならやめる」
『嫌じゃないけど』
「けど?」
『心の準備というか・・・』
「あ、もしかして初めて?」
『いや。そういうわけでも・・・』
「葵ってたまにそうやってはっきりせんよな。ちゃんと言ってくれな分からへん」
『あたしだって彩に嫌われたくないから』
「何言われても嫌いにはならへんよ?」
『ばか!アホ!変態!』
「あはは。それはしゃぁないな。それから?」
押しつけてた手を首にまわされて
『彩が好き。好きすぎて一線越えたら自分がどうなっちゃうのか怖いの』
「はっ。なんなんそれ?煽ってんの?」
『ほんとのことだもん』
そう言って目を潤ませる。
それさえも煽る要素にしかならなくて。
「ごめんごめん。あたしやって葵が好きすぎて全然余裕ないねん。満足させられへんかったらごめんやで」
『んふふ。楽しみにしてる』
「お?言うたな?覚悟はいいんやろな?時間はた~っぷりあるしな」
『え・・・・』
それからゆっくり時間をかけてなるべく不安にならんように葵を堪能した。
行為の最中、熱っぽい目で声で名前を呼ばれるたびに抱いてるこっちがイッてしまいそうになった。
今は隣でこんなにあどけない顔で寝てるけど。この人には毎日毎秒ドキドキさせられっぱなしや。
あたしも葵にそんな風に感じさせれてたらいいな。歳の差は埋められへんけど心は同じでいたい。年下でも不安にさせないように頑張らなあかんな。
17/17ページ