はちみつれもん



「よしっ、これで引っ越し完了だね!」



『ほんまやね、夢乃の部屋も作ってあげられて嬉しいな…1人ではまだ寝られへんけど。』



「ここ広いからね、1人暮らしには広すぎたんだ。」



『あははっ、そうやな。』




彩さんと夢乃が引っ越してきて、僕は本当に幸せで満ち溢れてた。




でも、どこか彩さんが元気なく感じた。



やっぱり不安なのかなって…



「夢乃の送り迎えは僕もできるからね!早く迎えに行ける方が行こう。」



『ありがとう、じゃあ仕事が遅くなりそうな日は早めに伝えるね。』



「うん!」


「たまごやきぃ、できたー!」


「どれどれ、パパが食べてもいい?」


「きゃははっ!いいよぉ〜」



「いただきまーす!」




夢乃は泣くことなく、ずっとままごと遊びを楽しんでる。


『ふぅ…』




でも、彩さんはというと…



ため息もついてて、元気がやっぱりない。




「どうしたの?大丈夫?」



『え、あっ…うん!ご飯食べる?うどんならすぐ作れるからね!』



「無理しないで!彩さん!」



『無理なんかしてへんやん?』



「だって、さっきから元気ないよ?」



『あー、大丈夫や…ちょっと疲れただけやし。』



「なら休んでね、僕がご飯作るよ!」


『大丈夫やって、ご飯食べてお風呂入ったら今日はすぐ寝るからさ。』



「いや、でも…」



『私はこの家の奥さんなんやから!』



「本当に無理しないでね?彩さん。」


『うん、ありがとうゆーり。』



彩さんの笑顔に安心したけど、引っ越しで疲れすぎてないか心配やった。



でも、今から心配ばかりするのもダメな気がするから彩さんを信じようって思った。










ーーー



「ここでねんね、しゅるー!」



『え、でも、夢莉…ここのお部屋はママもパパもおらんねんで?まだ1人で寝なくていいんよ?』



「そうだよ、一緒に寝ようよ〜…」


「やーだぁー!」



『こうなったら聞かんねんな、誰に似てこんな頑固になったんやら…』



「まぁ、部屋にはおもちゃもたくさんあるしベットも夢乃が選んだお気に入りのだからかな…最初だけかもしれないし部屋で寝かせてあげる?」



『そうやな、良いよ?でも泣かないんやで。』



「あい!ゆのちゃん、なかなぃよぉ。」



『ふふっ、ほんまかなじゃあ…おやすみ。』



「おやしゅみぃ…」



すると本当に夢乃はベットに入って寝始めた。




「まさか、これを起きに少し自立するとかじゃないよね?」



『え?ん〜…まぁ、有り得なくはないけど。』



「えぇ〜、一緒に寝たかったのにな。すぐ遊んでくれなくなるのかな…」



『あははっ、もう不安になってんの面白いな。』


「やって、女の子ってしっかりしてるからさ…寂しい。」



『ふふっ、良いやん。私がおるやんか。』


「あははっ、そうだね!彩さん僕にはいるんもんね。」



私が手を繋ぐと夢莉は笑顔になってくれた。


でも、本当に自分の子どもみたいに可愛がってくれて嬉しかった…夢莉とならこの先何があっても大丈夫だと思うな。
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