はちみつれもん
次の日…
がちゃっ。
「ただいま〜!」
『あ、山田かえってきた。』
「本当だね!お帰りなさい!」
「夢莉くん、ありがとうね!彩、大丈夫?」
『おかえり、ごめんな?早く帰ってきてくれた?』
「思ったより元気そうで良かったわ、私は早く帰りたかったんやからええんやで。」
『ありがとう。もうなんともないよ。』
「でも、倒れたから病院には行った方がいいよ。」
『大丈夫やって、しっかり寝てご飯も食べたし。』
「ん?ちょっと待って。」
『どうしたん?』
次の日、菜々さんが予定より早く帰ってきてくれた。
「2人さ、一緒に寝たん?」
リビングに僕と夢乃ちゃんと彩さんの敷布団があったから菜々さんに聞かれた。
「違うんですよ!僕が心配やから一応泊まるねって言ったら夢乃ちゃんがリビングで寝てるところに来て、なら彩さんもってなって…夢乃ちゃんを囲んで寝ました。」
「え、え?より戻した?」
『うん。』
「ええええええ!!」
『びっくしすぎやろ。』
淡々と言う彩さんに菜々さんはめちゃくちゃ驚いてた。
『ふふっ、ごめんな?色々と…ゆーりの優しさにやっぱり私は助けられてるんやって気持ちに嘘ついても良いことないって改めて分かったよ。山田が私を怒ってくれたから素直になれたんやで。』
「良かったわ、、彩の苦しむ顔もう見たくないからね。」
『本当にありがとう。』
「それならお祝いせなあかんね?夜ご飯はご馳走つくろうっと!夢莉くんも、もちろん食べていくんやで。」
「でも、彩さん休んだ方がええんやないんですか?」
『私は大丈夫やで。』
「倒れたのに?」
彩さんは昨日倒れたのには違いないから、僕はそこが不安だった。
お祝いしてくれるのは素直に嬉しいけど、無理してるんやないかって…本当はしんどくないかなって。
『大丈夫やで?』
「確かに、彩の体調も考えたらちょっとあけたほうがええかもな?」
「そうですよね。」
『大丈夫やって言ってるやん、家でご飯食べるだけやろ?それなら別に何かするわけでもないし。』
「まぁ、そうやけど…じゃあ良いか。」
『良いって。』
「じゃあ夜はご馳走しよう!」
「なんかすみません、僕たちのことに菜々さん巻き込みまくって…」
「ええんやって、なんかさ羨ましくなるわ。」
『え?』
「私にはそんなに何年も想ってる人いないし、泣いて泣いてたくさん悩んでそんな真剣に愛せる人に出会えるなんて凄いなって良いなって思う。」
『何言ってんねん、山田のことは私も夢乃もたっくさん愛してるよ?』
「えっ!ほんまに?!彩もそんなに愛してくれてるん?!」
『あ…いや、そう言われると…んー。』
「なによ、いっつもそうなんやから〜」
そんなことを彩さんはふざけて言ってたけど、血は繋がってなくたって3人の家族が出来上がってて、そこに僕も入れてもらっても良いのかなって…思うほど。
「でも、彩はとにかく後日私と病院に行くんやで?分かった?」
『はーい…』
その夜は、菜々さんのご馳走をみんなで食べて僕は帰った。
でも本当に嬉しくて嬉しくて…彩さんと夢乃ちゃんのこと思うと笑顔になるし仕事もめちゃくちゃ頑張れるようになった。
ーーーー
それからまたしばらく経った…
『おはよう〜』
「おはよう、彩、夢乃!」
『今日、山田は仕事行くの遅いん?』
「そうやな?やから夢乃の送り迎えは行くから大丈夫やで。」
『ありがとう、じゃあお願いするね。』
「うん!あ、そうや。」
『ん?』
「次は夢莉くんといつ会うん?」
彩と夢莉くんがよりを戻してまた最初からやり直すみたい。
ずっとお互いに離れてても想いあってて、
彩に関しては夢莉くんと別れてから抜け殻になってて…すごく心配してた。
でも、夢乃を妊娠してからはママとして頑張らないとって守るべきものができてからは少し立ち直ったかな?と思ってたけどその反面で頼ることが苦手で我慢ばっかりするから…そばでなるべく助けられるようにしてたけど、やっぱり夢莉くんのことはまだ忘れられないのかなって思ってた。
それにプラスして年月は経っていくし、夢莉くんも彩のことをずっと想い続けてて…
めちゃくちゃ偶然?やないね、2人は必然的に再会させられてたんやと思う。
なくてはならない、運命共同体なんやと思う。
『土日かな?2人とも休みやし、そこくらいしか…会わないかな。』
「それなら今日でも夢莉くん一緒にここでご飯食べたらええやん。」
『えっ!』
すごく寂しそうにというか、切なそうに言うから…提案したらめちゃくちゃ嬉しそうな顔をした。
『でも、仕事終わるの遅いかもしれんやん。』
「ええやん、待ってあげたらさ?夢乃は先に食べるかもしれんけど彩もそんなに早く帰れんやろ?」
『うん、まぁそうやな?ええん?』
「良いに決まってるやろ?夢莉くんが良ければやで?」
『分かった、ちょっと聞いてみるわ。』
すると彩はLINEするだけやのに?場所を変えるのか部屋を出た。
気になってちょっと見にいくと。
『もしもし?ゆーり、朝からごめんな?』
「おはよう、彩さん。大丈夫だよ、どうしたの?」
『おはよう、あのな…ゆーりに山田が今日夜ご飯を私らの家で一緒にって誘ったらって。』
「えっ!良いの?!」
『うん、良いって…夢乃は喜ぶし私も…嬉しいし。』
「ふふっ、僕も嬉しいや…土曜日まで会えないと思ってたからさ。ありがとう、彩さん。」
『ううん、山田が提案してくれてん…じゃあ夜待ってるね。』
「うん、仕事終わったらすぐ行くからね。待っててね。」
『分かった、待ってる…気をつけてきてね。じゃあまたね。』
「彩さんも気をつけてね。またあとで!」
声が聞きたかったのか、電話してて私はなんだかキュンってした…
『ん?山田?』
「やばっ…」
部屋に帰るのが遅れて、バレてしまった。
『もしかして聞いてたん?』
「うん!ごめん!」
『もう…盗み聞きは趣味悪いで。』
「ごめんって。」
そんな感じには思わせないようなふりしてるのに、本当は少しでも声聞きたくて会いたいと思ってる彩が可愛くて可愛くて…
「電話したんやな?LINEでもええのに。」
『べ、べつにええやろ…LINEやと断りにくいかもしれんやん。』
「ふーん、そっかそっか!」
『もう!!』
「ほんまに夢莉くん大好きなんやから〜、可愛いな〜キュンキュンしちゃうわ。」
『まじで、うざい。…ほら夢乃ご飯食べようか。』
「にぃに〜ちゅき〜!!」
夢乃もついてきてたみたいやった。
『ふふっ、そうやね?ママも大好きやで。』
明るくなった彩を見るとこっちまで嬉しくなるし、夢乃も夢莉くんに思う存分遊んでもらえるようになって嬉しいそうでこっちまで幸せやな。
