思考


僕は別段名声が欲しい訳じゃあない
書きたいと思う事を常々綴っていたいんだ

そりゃ僕だって己が好む所で
立身出世出来るので或れば
それ以上善い事は無いんだよ

然しね
物書と云う奴はどうも気紛れでいけない
書こうと思う時分ですら
筆が全く進まないのだから
困った物だ

こんな僕にもね 夢が有る
何時かこの散文を纏めて本にしたいのだよ
否、本なんて云うと大層に聞こえるが
そんなものじゃなくて善い
何か冊子みた様な物で善いんだ

文學に己が一生を捧げた
小さな小さな痕跡を
この世に残してみたいだけなのだから
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