眩惑


初夏が来る
眩いばかりの陽射しと
ほんの少しの物悲しさと共に

此れから暑くなっていくねえと
誰に言うともなく独り言つ

初夏が来る
木々の色も緑に変わり
田に水が張られてゆく

これから希望の季節が来るというのに
この心は焦燥に駆られるばかり

嗚呼初夏がくる
初夏がくる
1/2ページ
スキ