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恋文


いつもと変わらぬ昼下がりの喫茶店
君は如何にもつまらないと云うように
溶けかかった白と
毒々しい緑の液体をかき混ぜている

そして不意に僕を見つめて
「愛していたから殺せない愛と
愛していたから殺す愛
どちらがより美しいかしら」
と問う

僕が興味なさそうに
一言「さぁ」と答えると
君はまた拗ねたように
目の前の液体をかき混ぜはじめる

(僕はね、愛しているから
殺してほしい愛を撰ぶよ)

酷く歪んだ耽美な感情
とある日の静かな光景
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