三章
夢小説設定
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玄関で杉元を待っていると先に囚人の一人である牛山が来た。が、この場に牛山が入れ墨の囚人だということを知っている人間は白石を除いて誰もいない。
アシㇼパとキロランケが牛山に向かって『シンナキサㇻ』と言う。
「なに?」
「それは柔道耳ってやつだ。アンタ、相当やってたね?俺は体質なのかそんな耳にはならなかったよ」
「ほう……心得があるのかね?」
類ない武道家が握手によって相手から得られる感情は手の感触だけではないらしい。
握手で収まらなかった二人が組手をするが、すぐに牛山が手を離した。
「このままでは殺し合いになる。こんなに強い奴は初めてだぜ。気に入った……おごってやる!飲みに行こう」
そのまま四人は牛山に洋食店に連れられる。
「エゾシカ肉のライスカレーだ」
久しぶりの洋食にナマエはとても喜んだ。それに加え燃費が悪いため普通の女性より食べることになるのだが、牛山は沢山食えととくに引くことはなかった。
「札幌ビール飲み比べ勝負だっ!じゃんじゃん持ってこいっ!」
「小鳥遊も飲む?」
「私未成年だからいい」
「えっ?」
「……言ってなかったっけ?」
「子供だとは言ってたけど、何歳だ?」
「17歳、です…」
そこまで押さないと思っていなかった面々は目を丸くして驚いた。
確かに童顔ではないし、身長も高い。大人だと思われるのも致し方のないことだろう。
気を取り直してナマエ以外が酒を飲みあっという間にどんちゃん騒ぎになる。
「知ってるか?札幌のビール工場を作った村橋久成っていうお侍さんはな……箱館戦争で土方歳三と戦った新政府軍の軍艦だった。土方の野郎、戦争に負けたのは悔しいが、奴の作ったビールは美味いってよ」
「土方歳三が?」
「もしも生きてりゃそういうだろうなって話よ……ガハハハ」
「あれ?アシㇼパちゃん?」
「ああ?」
アシㇼパはすっかり酔っていた。あまりよくない酔い方なのは見てわかることだろう。
「ふぬぬっ、みんな手伝えっ!」
「コラコラ取れないよ。こぶとり爺さんじゃないんだから」
「アシㇼパさん、おやめなさいって!」
「お嬢ちゃん、いい女になりな。男を選ぶときは……チンポだ」
ちゃっかりデザートまで食べていたナマエは吹き出しそうになった。
食べていたのが気管に入ったらしく咳き込む羽目になった。咳き込むナマエの背中を杉元が優しく摩る。
「チンポは海で見たけどぉ、なんか、フフ」
「男は寒いと縮むんだよ?伸びたり縮んだりするの、知ってる?アシㇼパさん」
「大きさの話じゃないぜ~?その男のチンポが紳士かどうか!抱かせて見極めろって話よ」
「そのとーり!」
「チ…とにかく私はそういうので男の人を決めたくないです…」
「あれ、あんた女だったのか」
「女らしくなくってなんかごめんなさい」
「そんなこと言ってないだろ?十分可愛らしい顔してるじゃないか」
「なっ、やめてください……」
褒められることに慣れていないナマエは言葉のこそばゆさに少し照れながらも残ったデザートを一気に口の中にいれた。
「よし、帰るぞっ。チンポ講座終わり!女将が部屋で俺を待っている!」
「先生ご馳走様~」
空腹が満たされた一同は満足気にホテルへと帰っていった。
アシㇼパとキロランケが牛山に向かって『シンナキサㇻ』と言う。
「なに?」
「それは柔道耳ってやつだ。アンタ、相当やってたね?俺は体質なのかそんな耳にはならなかったよ」
「ほう……心得があるのかね?」
類ない武道家が握手によって相手から得られる感情は手の感触だけではないらしい。
握手で収まらなかった二人が組手をするが、すぐに牛山が手を離した。
「このままでは殺し合いになる。こんなに強い奴は初めてだぜ。気に入った……おごってやる!飲みに行こう」
そのまま四人は牛山に洋食店に連れられる。
「エゾシカ肉のライスカレーだ」
久しぶりの洋食にナマエはとても喜んだ。それに加え燃費が悪いため普通の女性より食べることになるのだが、牛山は沢山食えととくに引くことはなかった。
「札幌ビール飲み比べ勝負だっ!じゃんじゃん持ってこいっ!」
「小鳥遊も飲む?」
「私未成年だからいい」
「えっ?」
「……言ってなかったっけ?」
「子供だとは言ってたけど、何歳だ?」
「17歳、です…」
そこまで押さないと思っていなかった面々は目を丸くして驚いた。
確かに童顔ではないし、身長も高い。大人だと思われるのも致し方のないことだろう。
気を取り直してナマエ以外が酒を飲みあっという間にどんちゃん騒ぎになる。
「知ってるか?札幌のビール工場を作った村橋久成っていうお侍さんはな……箱館戦争で土方歳三と戦った新政府軍の軍艦だった。土方の野郎、戦争に負けたのは悔しいが、奴の作ったビールは美味いってよ」
「土方歳三が?」
「もしも生きてりゃそういうだろうなって話よ……ガハハハ」
「あれ?アシㇼパちゃん?」
「ああ?」
アシㇼパはすっかり酔っていた。あまりよくない酔い方なのは見てわかることだろう。
「ふぬぬっ、みんな手伝えっ!」
「コラコラ取れないよ。こぶとり爺さんじゃないんだから」
「アシㇼパさん、おやめなさいって!」
「お嬢ちゃん、いい女になりな。男を選ぶときは……チンポだ」
ちゃっかりデザートまで食べていたナマエは吹き出しそうになった。
食べていたのが気管に入ったらしく咳き込む羽目になった。咳き込むナマエの背中を杉元が優しく摩る。
「チンポは海で見たけどぉ、なんか、フフ」
「男は寒いと縮むんだよ?伸びたり縮んだりするの、知ってる?アシㇼパさん」
「大きさの話じゃないぜ~?その男のチンポが紳士かどうか!抱かせて見極めろって話よ」
「そのとーり!」
「チ…とにかく私はそういうので男の人を決めたくないです…」
「あれ、あんた女だったのか」
「女らしくなくってなんかごめんなさい」
「そんなこと言ってないだろ?十分可愛らしい顔してるじゃないか」
「なっ、やめてください……」
褒められることに慣れていないナマエは言葉のこそばゆさに少し照れながらも残ったデザートを一気に口の中にいれた。
「よし、帰るぞっ。チンポ講座終わり!女将が部屋で俺を待っている!」
「先生ご馳走様~」
空腹が満たされた一同は満足気にホテルへと帰っていった。