二章
夢小説設定
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「すみませんでした」
ナマエはコタンについて開口一番謝罪と綺麗な土下座を決め込んだ。
「見ず知らずの私を介抱してくれて本当にありがとうございました」
「いやいや、あそこで放っておくほうが悪いってもんだ。とりあえずオハウ食え」
「ありがとうございます。すごく美味しいです」
「そうかそうか。俺ぁ妻に先立たれてなぁ。一人ぼっちで寂しくて、久しぶりにこの家が騒がしくてなんだか嬉しいよ」
「コンルさん……」
「ほら、まだ残ってるからどんどん食いな」
ナマエを介抱したアイヌの男、コンルは料理を食べるナマエをまるで自分の子供を見るような眼差しで見つめた。
「おいひいです」
「そうかそうかぁ」
食べ終わり日も暮れてきた頃、ナマエは自分のことをちゃんとコンルに話すことにした。
「コンルさん。お話したいことがあります」
「……ああ、わかった。聞くよ」
「まず初めに、気づいているかもしれませんが私は女です。男装をしているのは女性軽視対策です」
ナマエはそして自分が未来から来たということも話した。
コンルはまるでおとぎ話を聞いているかのようだったが、真剣なナマエの顔を見てこれは冗談なんかではないのだと理解した。
「そう、か。大変だったな」
コンルはナマエの頭をわしゃわしゃと雑に、それでいて優しく撫でた。
ナマエは思わず泣いてしまった。
こんな扱いを受けたのは最初に会った和菓子屋の夫婦とその店の客以来だった。
ぐすぐすと泣くナマエを寝かせてやる。
コンルは外に出て煙管で煙を燻らせる。
「こりゃあ厄介な子を拾っちまったなあ」
なんて言うが、コンルの表情は確かに緩んでいた。
ナマエはコタンについて開口一番謝罪と綺麗な土下座を決め込んだ。
「見ず知らずの私を介抱してくれて本当にありがとうございました」
「いやいや、あそこで放っておくほうが悪いってもんだ。とりあえずオハウ食え」
「ありがとうございます。すごく美味しいです」
「そうかそうか。俺ぁ妻に先立たれてなぁ。一人ぼっちで寂しくて、久しぶりにこの家が騒がしくてなんだか嬉しいよ」
「コンルさん……」
「ほら、まだ残ってるからどんどん食いな」
ナマエを介抱したアイヌの男、コンルは料理を食べるナマエをまるで自分の子供を見るような眼差しで見つめた。
「おいひいです」
「そうかそうかぁ」
食べ終わり日も暮れてきた頃、ナマエは自分のことをちゃんとコンルに話すことにした。
「コンルさん。お話したいことがあります」
「……ああ、わかった。聞くよ」
「まず初めに、気づいているかもしれませんが私は女です。男装をしているのは女性軽視対策です」
ナマエはそして自分が未来から来たということも話した。
コンルはまるでおとぎ話を聞いているかのようだったが、真剣なナマエの顔を見てこれは冗談なんかではないのだと理解した。
「そう、か。大変だったな」
コンルはナマエの頭をわしゃわしゃと雑に、それでいて優しく撫でた。
ナマエは思わず泣いてしまった。
こんな扱いを受けたのは最初に会った和菓子屋の夫婦とその店の客以来だった。
ぐすぐすと泣くナマエを寝かせてやる。
コンルは外に出て煙管で煙を燻らせる。
「こりゃあ厄介な子を拾っちまったなあ」
なんて言うが、コンルの表情は確かに緩んでいた。