その後、鬼宿と出会い、宮殿に案内するあかりと幸人であった。
「鬼宿、皇帝陛下を紹介するね。」
「鬼宿、星宿様はお前と同じ朱雀七星士であり、紅南国の皇帝陛下だ。」
「あかり、幸人、わかったぜ。俺も挨拶に向かうぜ。」
あかりと幸人の言葉に鬼宿も星宿に会おうと決意するのであった。
その後、あかり、幸人、鬼宿は星宿のいる自室に向かうのであった。星宿は丁度、冠を外し、長髪の姿であり、皇帝服を着ていた。
「星宿、貴方と同じ朱雀七星士を紹介するね。」
「星宿様、俺とあかりは町で鬼宿と出会いました。」
「初めまして、俺は琮 鬼宿で、朱雀七星士の鬼宿です。陛下、よろしくお願いいたします。」
あかりと幸人は星宿に鬼宿を紹介し、鬼宿も自己紹介するのであった。
「そなたが２人目の朱雀七星士か？私は紅南国の４代目皇帝彩賁帝。朱雀七星士の星宿だ。」
星宿も鬼宿に自己紹介するのであった。その後、あかり、幸人、星宿、鬼宿は星宿の持つ四神天地書について話し合うのであった。
「星宿、それはもしかして四神天地書なの？」
「星宿様、朱雀七星士を探す手がかりですね？」
「あかり、幸人、見事だ。そなたらは洞察力と観察力が優れているのだ。」
「あかり、幸人お前らすげえな？頭がいいんだな？」
「いいえ、そんなことはないわよ。」
「星宿様も鬼宿も優秀です。」
星宿と鬼宿があかりと幸人の勘の鋭さに驚き、あかりと幸人も星宿と鬼宿を高く評価するのであった。
「太祖がこの世界を司どる太一君から渡された予言書なのだ。」
「成程ね。」
「ええ、そういうことだったのですね。」
星宿の言葉にあかりと幸人も納得するのであった。
「四神とは正確には天の二十八宿を七星宿ずつ東西南北に分けたもの。そのうちの一つ朱雀は南の天にある七つの星座の総称…いわば星の名前なのだ」
「紅南国の朱雀七星士なの？」
「南方朱雀七星士ですね？」
星宿の言葉にあかりと幸人も驚くのであった。
「ああ、その七つの星座の名は、井(ちちり)・鬼(たまほめ)・柳(ぬりこ)・星(ほとほり)・張(ちりこ)・翼(たすき)・軫(みつかけ)。｢南方朱雀七星宿｣という」
「鬼と星？」
「星宿様？」
星宿の言葉にあかりと幸人も驚く。その後、星宿はあかりと幸人に首筋を見せ、星の字が表れるのであった。鬼宿も額に鬼の字が表れるのであった。
「これが赤い字を持つ朱雀七星士なのね？」
「俺も驚きました。鬼宿と星宿様が朱雀七星士だったのですね？」
あかりと幸人は星宿と鬼宿の朱雀七星士の字を見て驚くのであった。
「あかり、幸人、お前らは俺の字を見てどう思ってんだ？」
「鬼宿、貴方は巫女と守護者を守る為に額に字があるのよ。」
「あかりの言う通りだ。お前はあかりと俺を守る為に鬼の字があるんだ。自信を持て。」
鬼宿の言葉にあかりと幸人は鬼宿を激励するのであった。
「あかり、幸人、ありがとな。」
鬼宿も感謝するのであった。
「話は脱線したが、3人目の朱雀七星士の手がかりが見つかったのだ。」
「星宿、もしかしてこの四神天地書に３人目の朱雀七星士いるのね？」
「星宿様、説明をお願いします。」
「ああ、｢宮｣は宮廷、｢武｣は猛々しい力を表している。つまりこの宮廷内にもう一人、しかもとても武力にたけておる七星がおるということだ。」
あかりと幸人の言葉に星宿も説明するのであった。
「ええ、そうね。朱雀七星士はあと５人、幸人さん、慎重にそして確実に進むわよ。」
星宿の言葉にあかりも朱雀七星士を探そうと決意するのであった。
「ああ、ここは慎重に行動するぞあかり、いいな？」
「ええ。」
幸人の言葉にあかりも残りの朱雀七星士を探そうと決意するのであった。
星宿と鬼宿はあかりと幸人の決意を見守るのであった。