あかり達は北甲国に到着し、あかり以外は女装を解除するのであった。
「あかりとアリオスのおかげで、無事についたぜ。」
「ええ、そのようね。透明人間になったおかげね。」
「俺、女装はこりごりや。」
鬼宿と柳宿はあかりとアリオスに感謝したのであった。翼宿も女装はしたくないとつげるのであった。
「アリオスさん、ここは寒いからコートを着た方がいいと思います。」
「あかり、ああそのようだな。北甲国の方が気温が低いからコートを着た方が良さそうだな。」
あかりもアリオスも北甲国の方が気温が低いことに気が付き、4次元ポーチからコートを出し、着るのであった。鬼宿達の分もコートを渡すのであった。
「あかり、アリオス、お前ら気が利くな？」
「ええ、この先は寒くなるから丁度いいわね。」
鬼宿が感謝し、柳宿もコートを着て納得するのであった。その後、子供が馬に乗っていたが、うまく乗りこなせなくて、鬼宿が助け、馬を止めたのがアリオスであった。
「アリオスさん、大丈夫ですか？」
「ああ、暴れていたから少し、気絶させたぞ。」
あかりが心配し、アリオスも暴れた馬を気絶させたことを告げるのであった。
「アリオスありがとな？おかげで俺も怪我せずに済んだぜ。」
鬼宿がアリオスに感謝した。その後、村に一晩泊まることになったあかり達であった。食事が終わり、長老が現れたのであった。
「ワシが斗族の長老、土黙勒ですじゃ。」
長老があかり達に自己紹介をした。
「初めまして。」
あかりが自己紹介した。
「なんでも神座宝を求めてこの国にいらっしゃったとか。」
「ええ、そうなんです。詳しいことはわかりますか？」
長老の言葉に幸人も聞くのであった。
「そうさのう、これはわしも伝承に祖父から聞き継いだ話じゃが、200年も昔、この北甲国に異界の玄武の巫女がやってきたそうじゃ。その頃勢力を伸ばし始めた倶東国がこの国を狙っておってな、だが巫女と玄武七星士によって永遠に北甲国は護られるようになったのじゃ。」
長老が玄武の頃の話をしていた。
「え？もしかして多喜子さん？」
「ああ、多喜子が女宿と恋人同士として過ごしたようだな。」
あかりは一度目の人生で、多喜子と会っており、多喜子と女宿が恋人同士だったことを知っていた。アリオスもあかりから聞いていた為知っていた。
「で、神座宝はどこにあるんだ？」
鬼宿が神座宝のことを聞き、
「神座宝の場所は中央部の特鳥蘭に行けばわかると思うのじゃが。」
長老が場所を告げる。
「一つよろしいですか？」
あかりが聞く。
「なんじゃ？」
「多喜子さん、いえ玄武の巫女は玄武を呼び出した後、元の世界に帰ったのですか？」
「あかりの言う通りです。神獣を呼び出せば、巫女が食われることになると知りあいから聞きました。」
あかりとアリオスは多喜子のことを長老に聞くのであった。
「まあ、そうとは言えるが、詳しいことはな。」
長老もさすがに詳しいことはわからなかった。
そして、夜になり、鬼宿は子供に馬の乗り方を教えていた。
あかりと星宿は別の場所で二人きりで話し合いをしていた。
「あかり、朱雀を呼び出したら、この世界を守っていつかお前の世界で結婚しよう。」
「星宿、ええ私も神獣に負けるつもりはないわ。いつか元の世界でサンキングダムを復興させましょう。」
あかりは朱雀を呼び出したら、元の世界に戻ろうと決意した。その後、あかりと星宿は抱き合い、キスを交わしていた。それを少し遠くから柳宿はあかりと星宿の様子を黙って見ていた。
次の日あかり達は村を後にし、あかりがセーラー戦士になって空を飛ぶ道具を使い、鬼宿達が馬に乗り、特鳥蘭に3時間で到着した。