あかりが昏睡している間にアリオスは井宿と会話をする。

あかりが洗脳された鬼宿に攻撃を受け、重症となり、紅南国の宮殿で、担架に運ばれ、アリオス、井宿、翼宿があかりの状況を説明し、鬼宿も心宿に蠱毒を飲まされたことも報告するアリオス、井宿、翼宿であった。
「そうか、鬼宿はもう2度と戻らぬのだな?軫宿、あかりの治療を頼む。」
星宿は納得した後に、軫宿にあかりの治療を頼むのであった。
「陛下、了解しました。」
軫宿も了承した。
「軫宿、4次元ポーチから神水を使ってくれ。これがあれば治療が一度で済むぞ。」
「アリオス、わかった。あかりの治療に使わさせてもらうぞ。」
アリオスの提案に軫宿も神水を使って、あかりの治療をしようと決意するのであった。その後、軫宿は医者として、あかりの服を脱がせ、あかりの傷後に包帯を何か所か巻き、骨折している所は木で固定し、あかりの身体に負担を掛けないように気を使う軫宿であった。
(あかりの傷が思っていた以上に深いな?アリオスから神水をつかうしかないな?)
軫宿はあかりの傷に驚き、アリオスからもらった神水を使い、あかりの治療をしようと決意するのであった。その後、軫宿は神水を使い、あかりの傷跡を治し、骨折した所も直り、あかりの傷跡を固定した木を外し、あかりを浴衣姿に着替えさせ、あかりをベットにそのまま寝かせる軫宿であった。一方、アリオスはあかりが治療を受けている間に井宿と会話をするのであった。
「井宿、俺はあかりを守れなかった。サヤと似ていたあかりだけは俺の手で守りたかったぞ。」
「アリオス殿、貴方も辛い思いをしているのだね。おいらも貴方の気持ちがわかるのだ。」
「そうか、お前の傷跡が俺達に見せないようにいつも気を使っていたな。お前の過去を話してくれ井宿。」
「アリオス殿、今からおいらの過去を話すのだ。」
「ああ。」
井宿の言葉にアリオスも了承するのであった。
「おいらが18の頃、あかりちゃんみたいな未成年の頃、おいらには許嫁と親友がいて、3人仲が良かったのだ。」
「そうか、お前に親友と婚約者がいたのだな?かつてガイとセシルが婚約した時のことを思い出したぞ。」
井宿の言葉にアリオスも元の世界でガイとセシルが婚約していたころを懐かしいと考えるのであった。
「しかし、ある日、おいらは親友だと思っていた男に許嫁を取られたのだ。」
「そうか、辛かったな井宿。」
井宿の言葉にアリオスも同情するのであった。
「話の続きをするのだ。おいらは血気盛んな頃だったのだ。裏切られた悲しみと怒りで我を忘れた。」
「そうか、親友に婚約者を取られた怒りがあったんだな?」
井宿の言葉にアリオスも驚くのであった。
「その後、洪水が起き、おいらは事故で、左目を失明したのだ。その時においらは親友の手を離し、見殺しにしてしまったのだ。」
「井宿、お前のせいではない。あれは事故だぞ。」
井宿の言葉にアリオスも気に掛けるのであった。
「おいらはあの後、自殺しようとしたが、死にきれなかったのだ。その後、太一君と娘娘に出会い、術師の修行を受けたのだ。」
「そうか、太極山でお前が先に太一君と出会ったんだな?」
井宿の言葉にアリオスも井宿と太一君が先に出会ったことに驚くのであった。
「アリオス殿、おいらの過去を聞いてどう思ったのだ。」
「井宿、お前は今でも辛いんだろ?親友に婚約者を奪われ、辛かったはずだ。今でも泣きそうな顔をしているぞ。」
「アリオス殿、俺は辛かったのだ。親友を憎み、許嫁もおいらの側から離れ、おいらはあかりちゃんとアリオス殿たちと出会うまで、一人だったのだ。」
アリオスの言葉に井宿も今でも親友と許嫁を失った心の傷が未だに治っておらず、アリオスの指摘で涙を流すのであった。
「井宿、よく頑張ったんな。あかりもお前以上に泣き虫だったぞ。あかりは誰よりも精神的に脆いぞ。今は泣きたいだけ泣け井宿。」
「アリオス殿、ありがとうなのだ。」
アリオスの言葉に井宿も涙を流すのであった。アリオスも井宿も肩を支え、井宿が泣きやむまで待つのであった。ある程度した所で、井宿がアリオスに声を掛ける。
「アリオス殿、もう大丈夫なのだ。あかりちゃんの見舞いに行くのだ。」
「礼に及ばんぞ。そうだな、もうすぐあかりの治療が終わるはずだ。俺は軫宿の所に向かうぞ。」
井宿の言葉にアリオスもあかりの見舞いに行こうと決意するのであった。その後、アリオスは井宿と別れ、軫宿に会うのであった。
「アリオス、あかりの傷は治ったが、昏睡状態だ。後はお前が声を掛けろ。」
軫宿がアリオスに気を使うのであった。
「ああ、わかった。礼をいう。軫宿、お前は体力を消耗しているのだから休め。」
アリオスは軫宿があかりの治療の際に体力が落ちていることに気が付き、軫宿に気を使うのであった。
「ああ、そうだな。俺は体力が消耗している。一日に一度が限度だ。休ませてもらうぞ。」
軫宿も体力を消耗したため、早く休むために、自分の部屋に戻るのであった。アリオスもあかりの部屋に入るのであった。
(あかり、お前は無力ではないぞ。目を覚ましてくれ。)
アリオスもあかりの手を握り、あかりが目を覚ますのを待つのであった。
その後、あかりの部屋に星宿も入るのであった。
「アリオス、あかりの様子はどうなのだ?」
星宿がアリオスに聞くのであった。
「星宿、あかりは命に別状はない。ただ、昏睡状態だ、俺と星宿で、あかりの声を掛けるぞいいな?」
「そうだな、私もあかりに声を掛けるのだ。」
アリオスの提案に星宿も昏睡しているあかりに声を掛けようと決意するのであった。
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