その後、あかりがキーアの場所に到着するのであった。
「キーアちゃん、大丈夫？」
「あかり？」
あかりが気に掛け、キーアもあかりに驚くのであった。
「キーアちゃんの声が聞こえたからよ。」
「そっか、でもキーア、あかりにそんなことをしてもらう資格はないの。だって、キーアは……。」
あかりの言葉にキーアも罪悪感を感じるのであった。
「キーアちゃん、それは違うわ。」
「違わなくないもん！キーアは本物の人間じゃないし、心や魂だって本物じゃない……！」
あかりの言葉にキーアも悲痛な思いをするのであった。その後、あかりはキーアの隣に座るのであった。
「ねえ、キーアちゃん、私と幸人さんはロイドさん達と比べて出会いは短い時間だったわ。どれだけの幸せを私達にくれたのかしら？」
「…・…・。」
あかりの言葉にキーアも黙ったままであった。
「それはキーアちゃんが幸せだと思ったからなのよ。キーアちゃんは私達と出会って楽しくなかったの？」
「楽しかった……！すごく……幸せだった……！それはあかり達がそう感じるためにキーアが仕向けたことだったからもしれない！」
「例え、そうだったとしても、私と幸人さんはキーアちゃんが好きよ。ロイドさん達も同じことを言うはずよ。」
「うううう……！あかりーーーー！」
あかりの言葉にキーアも涙を流し、その後、零の秘宝が消え、元のキーアになるのであった。
「キーアちゃん、このまま抱っこするから捕まってて！」
「あかり、うん。」
あかりの言葉にキーアもあかりに抱きつき、あかりはキーアを抱っこしたまま、幸人達のいる世界に戻るのであった。
「あかり、大丈夫なのか？」
「ええ、大丈夫よ。キーアちゃん、ロイドさん達に何か言う事があるわよ。」
「あかり、うんそうだね。ロイド、みんな心配を掛けてごめんなさい。」
あかりの言葉にキーアもロイド達に謝罪するのであった。その後、あかり達の様子を見ていたマリアベルがあかり達に声をかける。
「全く、付き合いきれませんわ？」
「あんた、まだいたの？」
「あかりの言う通りだ。お前はエリィさんを裏切った最低な女だ。」
マリアベルの言葉にあかりと幸人も警戒をするのであった。
「ええ、もうキーアさんには用はありませんですわ。わたくしは盟主の命で、結社の使徒（アンギス）になるよう命じられたので、ごきげんよう。」
マリアベルがあかり達に別れを告げ、転移するのであった。その後、あかり達はアリオス、ヴァルド、イアンを運び、碧の大樹を脱出するのであった。あかりの回想シーンが終わる。