次の日、朱雀召喚の儀式を準備し、あかりは再び、侍女の案内で全裸になって身を清めようとしていた。
（これで、神座宝を手にいれたわ。この世界を平和にすることができる。）
「巫女様、お時間です。」
「ええ、ありがとうございます。すぐに向かいます。」
侍女があかりに声をかけ、あかりも了承し、体を拭いてもらったあとに、衣装に着替え、朱雀廟の所に向かうのであった。待機していた幸人達もあかりを待っていた。２つの神座宝も設置をしていた。
「始めるのだ、あかり。」
星宿があかりに声を掛ける。
「四宮の天と四方の地、深き法と信と善を以って、南方守護の朱雀御身に告げたまわく、我　今堤の言を作す、七宿天より地に現ずは御身を渇仰す衆生の為の故、比に於いて諸の悪を滅し基の神力で我等を救護すべし、唯願わくば之を聞け、天より我がもとへ、降り立ち給え」
あかりが呪文を唱え、同時に朱雀七星時の字があかりの身体に現れ、玄武と白虎の神座宝が光って、天には朱雀が現れるのであった。
「あかり、これでようやく成功したぞ。」
「ええ、朱雀が舞い降ります。」
アリオスが声を掛け、あかりも朱雀に召喚したことに喜ぶのであった。その後、あかりが突然光の中に消えるのであった。
「我は朱雀星君なり。我を呼び出したのはそなたか。」
「はい、私が呼びました。朱雀星君。」
朱雀星君があかりに声を掛け、あかりも声を掛けた。
「では我と交わり、３回だけ我の神通力を叶えるがいい。」
「ええ、よろしくお願いします。」
朱雀星君があかりと交わり、あかりも精神力の強さを見せ、アリオス達の前に姿を見せるのであった。
「あかり、朱雀と交わったのだな？」
アリオスがあかりに聞く。
「アリオスさん、ええこれで平和の世界にします。」
「あかり頼むぞ。」
あかりの言葉に星宿も見守るのであった。
「"開神"…！この全世界を平和の世界にしてほしい。」
あかりが一つ目の願いを叶える。その後、民間人の笑い声を聞いて、あかりたちは世界が平和になったことに安心するのであった。
「これで、この世界の平和が守られたのだ。」
「俺も安心したぜ。」
星宿と鬼宿が平和になったことに安心した。
「あかり、朱雀の願いが叶えることに食われるのは大丈夫か？」
「ええ、大丈夫です。私、神獣に勝ちました。」
アリオスが心配し、あかりも神獣に打ち勝ったことを告げる。それを聞いた星宿達も納得するのであった。
「二つ目の願いは、もう決めたわ。"開神"…！朱雀七星士、青龍七星士、玄武七星士、白虎七星士とその家族と大切な人たちを私の世界にいつか転生してほしい。」
あかりが２つ目の願いを言うのであった。
「あかり、俺達ならともかく、青龍七星士までも転生させるのかよ。」
鬼宿が驚く。
「ええ、青龍七星士も元々、倶東国の皇帝の被害者よ。」
「あかりの言う通りだ。心宿達青龍七星士はあかりの世界に転生すれば幸せになれるはずだ。」
あかりもアリオスも青龍七星士を改心させるために、あかり達の世界に転生しようとしていることを話す。
「そうか、心宿達はあの倶東国の被害者だったのだな？」
星宿が納得をする。
「あんた達はいつ元の世界に帰るのかしら？」
「ええ、そうね。明日には帰るつもりよ。」
「ああ、俺もクロスベルに帰るつもりだ。シズクが待っている。」
柳宿の言葉にあかりもアリオスも明日に帰ることを告げるのであった。
「そうか、我々もお前達が元の世界に帰るのを明日見送るのだ。」
星宿も納得をした。その後、あかり達は宮殿に戻り、夕食をしていた。あかりと幸人と張宿は未成年であるため、酒は飲まなかった。
「朱雀を呼び出すことに成功したのは貴方達のおかげです。朱雀の巫女様、朱雀の守護者様、感謝します。星宿礼を言うぞ。」
天道があかりとアリオスと星宿に感謝をした。
「どういたしまして、天道さんありがとうございます。」
「天道殿、星宿の後釜頑張るのだぞ。」
「兄上様、ありがとう。鳳綺と幸せになるのだ。」
あかりもアリオスも星宿もに感謝をした。
「あかりさん、アリオスさん、陛下、ありがとうございます。天道と共にあなた方の幸せを願っています。」
鳳綺もあかりと星宿の幸せを願っていた。その後、食事が終わり、あかりとアリオスはそれぞれ、自室に戻り、明日には元の世界に帰る為、自分達の荷物を４次元ポーチに入れるのであった。