あかりは急いで尾宿を追いかけるが、見失ってしまったのであった。
「くっ！」
あかりは途方に暮れ、悔しそうになるのであった。
「どうしたのじゃ？あかり。」
「申し訳ありません。太一君。青龍側に神座宝を奪われてしまいました。」
太一君があかりに声を掛け、あかりも申し訳ない顏をしたのであった。
「そうか、おぬしはどうするつもりじゃ？」
「ええ、青龍側に向かおうと思います。私が油断したせいで、神座宝を奪われてしまいました。白虎の神座宝と２つ揃わないと朱雀を呼びだすことができないのです。」
太一君はあかりを心配し、あかりも自分の責任を感じて玄武の神座宝を奪還しようと決意した。
「しばし、待て！」
太一君は青龍側の拠点を察知し、居場所がわかったのであった。その後、あかりは心宿の結界を破るために、セーラー戦士の魔力で破ろうと決意し、急いで、青龍側の陣営に向かうのであった。そして、青龍側の陣営パオに無事に到着するのであった。
「ここが青龍側の拠点みたいね？慎重にそして確実に行くしかないわね。」
あかりが天幕の中に入り、そこにいたのは青龍七星士の心宿だけであった。
「ようこそ、朱雀の巫女。」
心宿はあかりに声を掛けた。
「あんた、心宿ね！玄武の神座宝を奪還しに来たわよ！」
あかりが心宿を睨みつけるのであった。
「ふっ！朱雀の巫女。お前は相変らず血の気の多い娘だな？」
「余計なお世話よ！」
心宿の言葉にあかりは余計心宿に怒りを見せるのであった。
「セリシエル様は、すでにここにはいない。」
「まさか、あんた私がここに来るとわかってわざと残ったのね！」
心宿はあかりにセリシエルはいないと告げ、あかりもそれに驚くのであった。
「見事だ。洞察力と観察力が優れているな？」
「あんた、私とアリオスさんを殺すんじゃないの？」
心宿はあかりの勘の鋭さを評価し、あかりも心宿に聞くのであった。
「いや、殺しはしない。」
「何故なの？」
心宿の言葉にあかりは驚く。
「それはお前が一番理由を知っているのではないか。」
心宿はあかりに告げた後に、あかりにキスをするのであった。あかりが苦しそうになり、満足した心宿はあかりの唇を離すのであった。
「え？」
あかりは驚くが、心宿の気があかりの体に地面に攻撃をしたのであった。
（何今の？）
あかりは突然のことに驚き、その後、あかりの頬に心宿の気でダメージを受けるのであった。
「っ………。」
「おとなしくせぬともっと痛い目に遭うぞ？軍人が鎧の脱いでやったのだ。それなりに楽しせてもらおうか。」
「くっ！」
心宿の言葉にあかりは悔しそうになるのであった。
一方、あかりの危機を感じた幸人と鬼宿はあかりの元に向かおうとしていた。
「皆先に行ってくれ。」
「私もあかりを探すのだ。」
「俺もアリオスと共にあかりをさがすぜ。」
アリオスと星宿と鬼宿は柳宿達に声を掛けた。それを聞いた翼宿は唖然するのであった。
「アリオス、星宿様、鬼宿。って人の話を聞けや！」
一方、アリオス、星宿、鬼宿は馬に乗り、あかりの居場所を探すのであった。
「星宿、鬼宿、すまない。」
「案ずるな、私もあかりが心配なのだ。」
「アリオス、俺もあかりを助けるぜ。蠱毒を打ち破って救ってもらった借りがあるから、今度は俺があかりを助ける番だ。」
アリオスが申し訳ない顏をし、星宿も恋人であるあかりを助けようとし、鬼宿もあかりに助けられた借りを返そうと決意をし、急いで、あかりのいる場所に向かうアリオスと星宿と鬼宿であった。