一方、唯は別の天幕で角宿と会話をしていた。
「うわあ、寒っ！」
唯は毛布に包み、寒そうにしていた。
「唯様、おはようございます。温かい汁をお持ちいたしましたのでどうぞ。」
「ありがとう。さすが北の大陸部だけのことはあって冷えるね？」
角宿は唯に声を掛けた後、温かい汁を容器ごと渡すのであった。唯も感謝し、寒さに驚くのであった。
「中心部ほど、寒くなるそうですよ。」
「心宿は？」
角宿の言葉に唯が心宿の事を聞こうとした。
「さあ？房宿が戻ってきて、心宿さんと話をしているそうです。何でも、房宿が朱雀の巫女と対決し、負けたそうです。」
「そうだね、あかりは八葉一刀流の使い手だよ。後、幸人も八葉一刀流の使い手みたいだよ。」
「そうですか？俺もあいつらにやられた借りがあります。俺が唯様を守り、朱雀の巫女と朱雀の守護者を倒します。」
唯の言葉に角宿は鬼宿の家族を殺そうとしたが、失敗し、あかりと幸人と対決し、自身が負けたことで、いつかあかりと幸人を倒そうと決意するのであった。
「心宿と話したいんだよ。これからどう動くか？」
「唯様、わかりました。すぐにおよび致します。」
唯の言葉に角宿も了承するのであった。
その後、角宿は心宿と房宿の所に向かい、声を掛けた。
「心宿さん、入るよー。」
角宿は天幕の中に入るのであった。
心宿と房宿の全裸を見てしまい、すぐに目をそらすのであった。
「心宿さん、すみません。唯様が心宿さんを呼んでいるそうです。」
「もうすぐしたら、参ると伝えろ。房宿の具合が思わしくないと、そして今度は尾宿を使うとな。」
角宿の言葉に心宿は尾宿を使うと唯に伝言してほしいと角宿に頼むのであった。
一方、あかり達は無事に北甲国に到着をした。