「あかり、幸人、朱雀七星士達よ。まず北甲国の神座宝を手にいれるのじゃ？」
太一君はあかりと幸人に神座宝を手に入れろと告げる。
「北甲国の神座宝を手に入れた後に、もう一つの西廊国の神座宝を手に入れれば朱雀を召喚することができるのですね？」
「俺も北甲国と西廊国の神座宝を手に入れれば朱雀召喚することができると気が付きました。」
あかりと幸人は北甲国と西廊国の神座宝を手に入れれば朱雀召喚することができることを推理するのであった。
「見事じゃ、北甲国と西廊国の神座宝を手に入れれば朱雀召喚することができるぞ。おぬしら相変らず洞察力と観察力が優れておるな？」
太一君はあかりと幸人に一目を置くのであった。
「あかりと幸人すげえな？」
「あかりと幸人は洞察力と観察力が優れているのだ。」
「あかりと幸人は頭がいいわね。」
「あかりちゃんと幸人君は優秀なのだ。」
「あかりと幸人は勘がするどいんやな？」
「俺もあかりと幸人の推理に驚いたぞ！」
「僕もあかりさんと幸人さんの方が頭の回転が優れていますね。」
鬼宿、星宿、柳宿、井宿、翼宿、軫宿、張宿はあかりと幸人の洞察力と観察力が優れているのに一目置くのであった。
「おぬしらに渡す物がある。」
太一君はある呪文を唱えるのであった。
鬼宿は気を使う能力を玉を受け取り、それを体に吸収され、星宿は神剣で、柳宿は腕輪で、井宿が首飾りが一つの石が付き、翼宿の鉄扇は金剛石になり、軫宿は神水、張宿は巻物であった。
「これは？」
星宿が驚くのであった。
「なに、これまで頑張った褒美じゃ？お前達の持つ能力をさらに増大させるものじゃ。それをどう扱うかはお前達次第じゃな？」
「皆よかったわね。」
「俺も安心したぞ。」
あかりは鬼宿達が褒美を受け取ったことに安心するのであった。
「あかり、幸人、おぬしらにも褒美がある。目をつぶれ。」
太一君はあかりと幸人に声を掛けた。
あかりと幸人は言われるがままに目をつぶるのであった。その後出てきたのが、あかりにはシャインロッドとシャインソードの強化版、幸人にはアースカリバーの強化版であった。
「え、私が使っている杖と剣ね？前よりも強いわね？」
「ああ、俺がいつも使っている騎士剣の強化版だな？」
あかりと幸人の武器が強化版であり、気と魔力が使えるので、太一君はあかりと幸人に与えたのであった。
「これでおぬしらにも何か能力があるのならそのうち引き出せるはずじゃ。」
太一君はあかりと幸人に気に掛けるのであった。
「太一君、ありがとうございます。」
「太一君、ありがとうございます。俺もあかりも頑張ります。」
あかりと幸人は太一君に感謝をした。
「あかりと幸人は残れ、おぬしらには重大な話があるのじゃ。後の者は座を外せ。」
太一君はあかりと幸人にはまだ用があり、朱雀七星士達には席を外せとつげるのであった。鬼宿達が席を外し、あかり、幸人、太一君だけが残っていた。太一君はあかりと幸人に声を掛けた。
「太一君、重大な話は何ですか？青龍側の話ですか？」
「もしかして青龍側も青龍を呼び出せないのですね？」
あかりと幸人は青龍側も青龍を呼び出せないことに気がつくのであった。
「見事じゃ、青龍側も亢宿を失った以上青龍を呼び出すことはできぬ。これがどういう意味かわかるかのう？」
「ええ、青龍側も神座宝を手に入れようとしているのですね？」
「ええ、そうなれば、俺達と青龍側でどちらかが神座宝を手に入れるか争うのですね？」
あかりと幸人は青龍側と神座宝を争うことになると推理するのであった。
「見事じゃ、おぬしらには青龍側と戦ってもらうぞ。青龍の巫女じゃが、おぬしらの知り合いかのう？」
太一君はあかりと幸人に一目置き、唯のことを聞くのであった。
「ええ、唯は心宿に騙されています。」
「心宿はあかりと俺、唯と敵対するように仕向けた黒幕です。」
あかりと幸人は唯が心宿に騙されていることを告げるのであった。
「そうか、青龍の巫女は心宿に洗脳されておるのじゃな？」
太一君は唯が心宿に洗脳されていることに驚くのであった。
「ええ、間違いないです。心宿は唯を青龍を呼び出してもらい、３つの願い事を自身のために使おうと利用しています。」
「巫女は神獣と交わった後は、生贄にされるとシルフィアから聞きました。精神力を鍛えれば、神獣に食われることはないと教えられました。」
あかりと幸人は巫女は神獣と交われば、生贄にされることと、精神力を鍛えれば食われることないと太一君に告げるのであった。
「そうか、青龍の巫女とは完全に敵対することになるのじゃが、大丈夫かのう？」
太一君はあかりと幸人を心配するのであった。
「ええ、大丈夫です。唯がなぜ心宿を信用し、私と幸人さんを恨むようになったか、心宿が唯を唆したからです。」
「ええ、俺もあかりも覚悟をできています。唯を俺とあかりが説得するしかありません。」
あかりも幸人も覚悟決め、朱雀を呼び出したら、いつか唯を説得しようと決意するのであった。
「他に何か用ですか？」
「もしかして俺とあかりにとって厳しい試練ですか？」
あかりと幸人は太一君に聞くのであった。
「そうじゃ、もう一つあるのじゃ、これはおぬしらにとって辛い試練じゃ。おぬしら恋仲同士じゃな？」
太一君はあかりと幸人に恋人かを聞くのであった。
「ええ、そうです。」
「ええ、俺とあかりは恋人同士です。」
あかりと幸人は恋人同士だと告げる。
「そうか、あかり、幸人、朱雀を呼び出したくば、恋募を言う情を忘れよ。巫女と守護者は神獣を呼び出すためには汚なき身体、処女（おとめ）と童貞ではならなくてならぬ。」
「え？」
「本当ですか？」
あかりと幸人はそれに驚くのであった。
「まあ、おぬしらが朱雀を呼び出したいなら話は別じゃがな？」
「ええ、わかりました。朱雀を呼び出すまでは幸人さんとの恋を忘れます。」
「ええ、わかりました。俺も朱雀を呼び出すまではあかりとの恋を忘れます。」
あかりと幸人は悩んだもののすぐに気持ちを切り替え、朱雀を呼び出そうと決意するのであった。
「よろしい、わしはこれで失礼するぞ。」
あかりと幸人の決意に太一君はあかりと幸人を見守ろうと決意するのであった。