その後、あかりは心の中で整理した。幸人達は祈りを捧げた。
（朱雀を呼び出したら、願いが叶うのはたったの３つ、一つはこの世界を平和にすること、二つ目は朱雀七星士、青龍七星士、玄武七星士、白虎七星士を私の世界に転生させること、３つ目は私と幸人さんを元の世界に戻ること。）
柳宿はあかりに女にしてほしいと依頼したため、あかりの持つ幻の金水晶の力で柳宿を女性に転生させようと決意するのであった。
「あかりちゃん、始めるのだ。」
井宿はあかりに声を掛けるのであった。
「四宮の天と四方の地、深き法と信と善を以って、南方守護の朱雀御身に告げたまわく、我　今堤の言を作す、七宿天より地に現ずは御身を渇仰す衆生の為の故、比に於いて諸の悪を滅し基の神力で我等を救護すべし、唯願わくば之を聞け、天より我がもとへ、降り立ち給え」
あかりが呪文を唱え、四神天地所を炎の中に投げるのであった。しかし、朱雀は出てこなかった。
「え？どうして？」
「まさか、朱雀召喚が失敗したというのか！」
あかりが驚き、幸人も朱雀召喚が失敗したことに驚くのであった。
その後、張宿が突然笛を吹き、あかり達が頭が痛くなり、両耳を手にあてるのであった。
「うっ！頭が痛い。」
あかりは笛の音に頭が痛くなるのであった。幸人達もあかりと同じ状況であった。
「あんた達は失敗したんだよ！」
張宿はあかり達に朱雀召喚は失敗だと告げるのであった。
「貴方まさか青龍七星士なの？」
「そうか、そういうことだったのか、お前は偽物だな！」
あかりと幸人はここにいる張宿が偽物であることに気が付き、青龍七星士だとようやく気が付くのであった。
「あかりさん、幸人さん、見事です。貴方方は洞察力と観察力が優れていますね？俺は青龍七星士の一人亢宿。これが俺の能力です。」
亢宿はあかりと幸人の洞察力と観察力が優れていることを評価し、笛を吹き、あかりと幸人にダメージを与えるのであった。
「きゃああああ！」
「うわああああ！」
あかりと幸人は悲鳴を上げ、頭のダメージを受けるのであった。
「あかりと幸人に手を出すな！」
「亢宿と言ったな？お前の他に青龍七星士がいるんだな！」
翼宿と鬼宿はあかりと幸人を守ろうとし、亢宿に怒りを見せるのであった。
（このままじゃ、発狂死してしまうわ。）
（くっ！まずいな？）
あかりも幸人も亢宿の攻撃にピンチになるのであった。しかし突然草笛の音が聞こえ、亢宿の笛の術が破れ、あかり達は助かったのであった。
「え？」
「もしかして草笛か？」
あかりと幸人は草笛に驚くのであった。鬼宿が亢宿に攻撃し、亢宿はダメージを受けるのであった。
「くっ！」
亢宿は悔しそうになり、逃げるのであった。しかも見張りの兵士を気絶させて。
「幸人さん、亢宿を追いかけるわよ！」
「あかり、わかった変身だ！」
「ゴールドサンクリスタルパワーメイクアップ！」
「地球の騎士クリスタルパワーメイクアップ！」
あかりと幸人はセーラー戦士になり、空を飛ぶ道具を使い、亢宿を追いかけるのであった。鬼宿と翼宿もあかりと幸人と共に亢宿を追いかけるのであった。一方、逃げ出した亢宿は川に向かい、ある人物に声を掛けた。
「すみません、船を出してください。」
亢宿は船を出してほしいと告げるのであった。
「いや、今日は無理だよ。ここん所の大雨で川が増水していてさ、昨日から何人も流されて死んだんだ。」
男性は大雨の影響で船を出すのは無理だと告げるのであった。
その後、あかり、幸人、鬼宿、翼宿が現れ、亢宿が悔しそうになるのであった。
「亢宿、よくも騙したわね！」
「亢宿、お前だけは許さんぞ！」
「もお逃げられねえぞ！お前と心宿の他に七星士が集まっているんだろ？」
「こんなやつ問答無用じゃ！仲間かと思とおたのによくも騙しおって！」
あかり、幸人、鬼宿、翼宿は亢宿に怒りを見せるのであった。
「貴方方には死んで頂きます！」
亢宿もあかり達を殺そうとするのであった。
「真の絶望を持って無明の闇へと消えるがいい！」
「お前を殲滅する覚悟するがいい！」
「あかりと幸人を援護するぜ！」
「俺もお前を倒すんや！」
あかりと幸人が冷酷な目で亢宿に告げ、鬼宿と翼宿も亢宿を睨みつけるのであった。亢宿は直接攻撃するが、あかり達によけられるのであった。鬼宿の拳法と翼宿の炎攻撃に対し、あかりと幸人も剣を構え、亢宿に攻撃しとうと決意するのであった。
「風巻く光よ、我が剣に集え！ ・・・はああああっ！ ・・・奥義！ 風神烈破！！」
「亢宿覚悟しろ！行くぞ！……はああああ……奥義鳳凰烈波！」
あかりと幸人はSクラフトを使い、亢宿はダメージを受け、戦闘不能になるのであった。
「あんたの負けよ！」
「これ以上はお前の不利な情況だぞ！」
「お前を倒すぜ！」
「ここまでや！」
あかり、幸人、鬼宿、翼宿は亢宿を倒そうとするのであった。
「くっ！」
亢宿は悔しなるのであった。その後、亢宿の地面が崩れ、亢宿は川に落ち、流され、自殺するのであった。
「亢宿、哀れね？」
「ああ、そのようだな。亢宿もある意味かわいそうだな？」
「あかり、幸人戻ろうぜ？」
「星宿様に報告や！」
あかりと幸人は亢宿が哀れだと思い、鬼宿と翼宿があかりと幸人に声を掛けた。
「鬼宿、翼宿、ええそうね。」
「ああ、戻るぞ。」
あかりも幸人も星宿達の待つ朱雀の儀式の場所に戻り、変身を解くのであった。