やさしいあのひと
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
思ったより大きい図書室ではなかったが、
代わりに綺麗な場所であった。どの本も新品の
様に輝いている。ここの方々はあまり利用して
ないのかな?
とりあえず、気になった小説やタメになりそう
な本を探しつつ、横目で先ほどの会話に出てき
た白狂さんをチラッと見てみる。
彼の読んでいる本は、おそらく横に3、4冊積ま
れた本の内容と同じ、医療系の本だ。もしかす
ると、この帝国の中のお医者さんなのかもしれ
ない。第一印象はそれだった。
(よし、早速読もう!)
もともと読み物は嫌いではないので、すぐ本の
世界に溶け込めた。
1冊目……………。2冊目…、気がつけば勢い
で3冊目に突入しそうだった。今日はこの位にし
ておこうと思った時、
スッ
「………いっ!」
紙で利き手の中指を切ってしまった。じんわり
と少し血が出ている。よくあることなので、傷
を後にし、本を元の場所に戻そうと立ち上がる
と、
「花子。」
不意に名前の呼ばれた方へ顔を向けると、医療
の本に視線を外さないまま話す例の白狂さんが
いた。
「…どうして、私の名を?」
「……アンタが来るとき、同僚がそう言ってた
からだ。それより今、指を切ったろう。」
視線を私の方に向け、歩をこちらに進めながら
問う彼の姿があった。
「大丈夫ですよ、白狂さん。こんな傷位。」
「…良くない。跡が残る。」
「あっ…」
私の指を手に取り、どこからか取り出してきた
絆創膏を貼ってくれた。
「ありがとうございますっ!わざわざ手当てを
…」
ほぼ初対面である私に、しかも大きなケガでも
ないのに手当てをしてくださった。大人しそう
な人。この人と私は、ベーベべさんの様に仲良
くなれそうな気がする…!
代わりに綺麗な場所であった。どの本も新品の
様に輝いている。ここの方々はあまり利用して
ないのかな?
とりあえず、気になった小説やタメになりそう
な本を探しつつ、横目で先ほどの会話に出てき
た白狂さんをチラッと見てみる。
彼の読んでいる本は、おそらく横に3、4冊積ま
れた本の内容と同じ、医療系の本だ。もしかす
ると、この帝国の中のお医者さんなのかもしれ
ない。第一印象はそれだった。
(よし、早速読もう!)
もともと読み物は嫌いではないので、すぐ本の
世界に溶け込めた。
1冊目……………。2冊目…、気がつけば勢い
で3冊目に突入しそうだった。今日はこの位にし
ておこうと思った時、
スッ
「………いっ!」
紙で利き手の中指を切ってしまった。じんわり
と少し血が出ている。よくあることなので、傷
を後にし、本を元の場所に戻そうと立ち上がる
と、
「花子。」
不意に名前の呼ばれた方へ顔を向けると、医療
の本に視線を外さないまま話す例の白狂さんが
いた。
「…どうして、私の名を?」
「……アンタが来るとき、同僚がそう言ってた
からだ。それより今、指を切ったろう。」
視線を私の方に向け、歩をこちらに進めながら
問う彼の姿があった。
「大丈夫ですよ、白狂さん。こんな傷位。」
「…良くない。跡が残る。」
「あっ…」
私の指を手に取り、どこからか取り出してきた
絆創膏を貼ってくれた。
「ありがとうございますっ!わざわざ手当てを
…」
ほぼ初対面である私に、しかも大きなケガでも
ないのに手当てをしてくださった。大人しそう
な人。この人と私は、ベーベべさんの様に仲良
くなれそうな気がする…!